ラフィアンの前期募集の締切りは来週の火曜日で、それまで申し込んだ馬の出資は確定しないのですが、イセノトウショウの10は思っていたよりも伸びはなく現在わずか7口。これなら抽選になることはなく出資は確定的でしょう。NHKが選挙速報で番組開始直後に開票率1%でも当確をだすようなものですね。
人それぞれ自分の理想とする(一口の)競走馬像があって、それに近い馬に出資することが多いと思われます。私はそれが牡馬の場合は「芝ダート両方こなせるスピードタイプ」となります。一口馬ではないですが、アグネスデジタルはまさにその最たる例だと思います。出資馬のマイネルメガロス(父アドマイヤマックス、母父フォーティナイナー)もこの考えで出資したものですし、昨年に出資を考えたマイネルギガス(父アグネスデジタル、母父サクラユタカオー)もそうでした。今年の募集馬で一番このタイプにマッチすると思っていたのがこのイセノトウショウの10でした。
母イセノトウショウはPrincely Gift系種牡馬を3代連ねられて、まさにスピードが凝縮したような血統。母父トウショウボーイはもはや古い血と言えますがそのスピードは現在の競馬でも通用しています。それにフォーティナイナー系のパワーを兼ね備えたスピードタイプのプリサイスエンドが付きました。血統表だけ見ればまさに芝ダート両方こなせるマイラーと言った印象です。現にプリサイスエンドから芝ダート両方で勝っている馬も何頭か出ています。もちろん兄にコスモバルクがいるということも大きなアドバンテージです。
ツアーで社長たちにこの馬について色々とお尋ねさせていただきました。まず、本馬とコスモバルクの間にもブルーアンビシャスやブーケドロゼブルーなどの兄弟が産まれています。社長たちもそれらは生産者の加野牧場さんから見ていたのですが、馬の質と提示価格との折り合いがつかず購入までは至らなかったそうです。それが今回は馬の質もいいし価格も出せるということで購入したそうです、ちなみに仕入れ価格は1200万だとか。プリサイスエンドにしてはなかなか高額です。
社長たちから聞いたことをまとめてみますと
紘和社長 … スピードはあるけど適性はダートよりも芝の1800以上と見ている。
繁幸社長 … 芝ダート関係なく2000mまでなら何でもこなせる。
義広専務 … 募集馬の中で一番のスピード馬かもしれない。短距離タイプ。
と、みんなバラバラ…。まあそれだけ様々な可能性を秘めているということでしょう。実際にどの舞台が最適なのかを含めて楽しみです。それに3人に共通していることはスピードがあるということ。やはりこれが競走馬にとって最重要なファクターです。3人ともがスピードがあると言ってくれたならハズレの可能性もそれだけ低いはず?
体型についてですが、体高153cm、体重381㎏となっていて牡馬の標準かやや大きい程度です。社長もパンフレットにある3歳の推定馬体重510㎏は言い過ぎたかもと言っていました。他にスタッフの方に聞きますと、外の牧場から来たばかりで今は痩せているが、これからまだまだ大きくなれると言っています。兄のマイネルプリンス、コスモバルクは共にうるさい馬だったが、本馬は兄たちに比べたら大人しいと。また馬体はコスモバルクにとても似ているらしい。コスモバルクのレベルになることは相当難しいですが、コスモバルクの長年タフに走っているところが似ていてくれたら(今もまだ現役ですね。。。)、長く楽しめる馬になってくれると思います。
今年のダービー出走馬は全馬サンデーサイレンスの孫だったように、今はどこもかしこもサンデーだらけです。ラフィアンの募集馬でさえ(取り消し前の)51頭中39頭がサンデーの血を持っているほどです。父も母も日高血統でサンデーを含んでいない本馬。もし活躍してくれたならこれほど痛快な血統はないと思います。色々な方向から楽しめる馬だと思います。
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