私がオーストラリアで馬主となるスタチュー牝馬ですが、前に書きました通り、オーストラリアでは未勝利戦の時期に制限がありませんし、晩成気味の血統と故障を避ける事を第一に考え、早くて3歳春、ベストは3歳秋以降とじっくりと進めていく方針です。日本での藤沢厩舎に近い考えかもしれません。
この方針は、日本、特に2歳からできるだけ早期デビューを進めていくラフィアンとは対極の考えであるとも言えます。馬が成長しきっていないうちに強い調教を行うのはそれだけ故障のリスクも高まるだろうし、健全な成長も阻害される可能性もあるかもしれません。しかし、遅いデビューもそれだけ賞金が入らない時期も長いし、早期デビューと比べ負担は増えます。また血統によって早熟の馬もいますので、どちらが正解というものはありません。
なぜクラシックが馬体の完成しきっていない3歳春に行われているかといえば、皆が馬にある程度の早熟性を求めるので、それを持つ馬を選定するため。なぜ早熟性を求めるかといえば、遅いデビューだとそれだけコストがかさむためです。つまり、最初からクラシックを考えずに、故障のリスクを避けじっくりと遅いデビューの方針でいくというのは、ある意味贅沢なことでもあるのです。オーストラリアでこのような馬がどの程度いるのかはわかりませんが、このスタチュー牝馬は幸せな環境にいると思います。
最新の放牧地での画像を送ってきてくれました。とても人懐っこい馬で、すぐ近寄ってくるので、離れた写真を撮るのが大変なんだそうです。枝をくわえている姿がとても可愛いですね。
2013/03/20
2013/03/15
オーストラリアで馬主になります
馬主と言っても2%のシェアで一口馬主と同じく切れ端を持たせてもらうだけなのですが。でも制度的に日本の一口馬主と違ってファンドではなく、一応は「馬主」です。
今回は、オーストラリアのホースマンである島さんから話をいただきました。以前もオーストラリアの馬主制度について色々とお聞きして記事にしたこともあります。
「一口馬主の先に ~ オーストラリアで馬主」
持たせてもらうのは日本でも産駒が走ったスタチューオブリバティの牝馬です。現1歳で、日本産2歳と比べて半年遅れの生まれです。オーストラリアでは8月に馬は年を取ります。
馬の詳細はこちら。島さんのサイトから。
「新しい一歩」「スタチューオブリバティ×ペスカラ」
オーストラリアらしく代々スプリンターが重ねられた血統。かなりガッシリとした馬体です。
価格が10,000ドルなので100万円弱。2%なので私の負担金は2万円。これだけ見れば、ラフィアン一口の感覚から10%でも持てそうな気がしますが、別に年間の維持費が200~300万が必要となります。2%だと年間約5万円です。これは日本の地方競馬の水準でしょうか。
オーストラリアでは日本の中央のように未勝利戦の期限がないこと、スタチューオブリバティ産駒もあまり早熟タイプでないこと、調教師も急いで使うタイプでないことから、3歳でのデビューを考えてじっくりいく方針です。春の可能性もあるけど、相手関係や芝の状態からも、3歳の晩秋、すなわち今から約2年後がベストのデビュー時期と考えているそうです。
オーストラリアはゴールドスリッパーSなどの2歳の高額レースがあるので、早熟馬が多いイメージでしたが、皆がそうではないようです。日本の中央とは違って未勝利戦に期限がないのも馬主にとってはいいですね。
遠い海の向こうですので、現地観戦はもちろんできません。ですが、日本でも関東馬だとほとんど現地観戦できませんし、もし地方馬を持っても難しいことが多いでしょう。今の時代、世界中どこでもネットで情報はすぐ分かるし、その点はそれほどは気になりませんでした。
今回のシェアは馬が本当に走りそうな気がすることもありますが、日本の一口のファンドから踏み出してみたかったこと、短距離血統好きなので、オーストラリアの短距離中心の競馬体系に以前から興味があり、遠い地からでもそれを実際に体験できるからという理由もあります。その体験から、日本の競馬もまたこれまでとは違った視点で見ることができるようになると思います。
私は見守ることしかできませんが、なんとかデビューまで無事にたどり着くことを願っています。本ブログでも、このスタチュー産駒を通じて時折、オーストラリア競馬(と、それと比較した日本競馬)を取り上げていこうと思います。
今回は、オーストラリアのホースマンである島さんから話をいただきました。以前もオーストラリアの馬主制度について色々とお聞きして記事にしたこともあります。
「一口馬主の先に ~ オーストラリアで馬主」
持たせてもらうのは日本でも産駒が走ったスタチューオブリバティの牝馬です。現1歳で、日本産2歳と比べて半年遅れの生まれです。オーストラリアでは8月に馬は年を取ります。
馬の詳細はこちら。島さんのサイトから。
「新しい一歩」「スタチューオブリバティ×ペスカラ」
オーストラリアらしく代々スプリンターが重ねられた血統。かなりガッシリとした馬体です。
価格が10,000ドルなので100万円弱。2%なので私の負担金は2万円。これだけ見れば、ラフィアン一口の感覚から10%でも持てそうな気がしますが、別に年間の維持費が200~300万が必要となります。2%だと年間約5万円です。これは日本の地方競馬の水準でしょうか。
オーストラリアでは日本の中央のように未勝利戦の期限がないこと、スタチューオブリバティ産駒もあまり早熟タイプでないこと、調教師も急いで使うタイプでないことから、3歳でのデビューを考えてじっくりいく方針です。春の可能性もあるけど、相手関係や芝の状態からも、3歳の晩秋、すなわち今から約2年後がベストのデビュー時期と考えているそうです。
オーストラリアはゴールドスリッパーSなどの2歳の高額レースがあるので、早熟馬が多いイメージでしたが、皆がそうではないようです。日本の中央とは違って未勝利戦に期限がないのも馬主にとってはいいですね。
遠い海の向こうですので、現地観戦はもちろんできません。ですが、日本でも関東馬だとほとんど現地観戦できませんし、もし地方馬を持っても難しいことが多いでしょう。今の時代、世界中どこでもネットで情報はすぐ分かるし、その点はそれほどは気になりませんでした。
今回のシェアは馬が本当に走りそうな気がすることもありますが、日本の一口のファンドから踏み出してみたかったこと、短距離血統好きなので、オーストラリアの短距離中心の競馬体系に以前から興味があり、遠い地からでもそれを実際に体験できるからという理由もあります。その体験から、日本の競馬もまたこれまでとは違った視点で見ることができるようになると思います。
私は見守ることしかできませんが、なんとかデビューまで無事にたどり着くことを願っています。本ブログでも、このスタチュー産駒を通じて時折、オーストラリア競馬(と、それと比較した日本競馬)を取り上げていこうと思います。
2011/09/01
一口馬主の先に ~ オーストラリアで馬主
日本ではお金持ちしかなれない庶民のために、一口馬主という商品ファンドという形を取るシステムがあります。見かけ上は一頭の馬を数十人から数百人でシェアすることができます。本物の馬主ではありませんが、馬主っぽい気分を味わうことはできます。本ブログもこの一口馬主をやっている私が書いているブログです。
ファンドという形態を取っているために、馬主にはない様々な税金もかかってきます。最近は制度の締め付けがなかなか厳しくなってきており、本来馬主としてもらえるお金の半分近く中抜きされてしまいます。ただでさえ元を取るのが難しいこの世界。現在、多くの一口馬主を萎えさせている深刻な問題です。(もっとも本物の馬主は馬主で一口馬主にはない大変さがあると思いますが)
しかし一口馬主を超えて、中央競馬で本物の馬主を目指すにしても金銭的にかなり高いハードルがあります。ギリギリ馬主資格を得られるくらいのレベルだと強い馬を持つことも相当困難ですし、それなら同じお金で社台で一口をやったほうがずっといいかもしれません。一応、10人までの共同馬主の制度はありますが、その資格を得るのが庶民には厳しいです。次に中央は無理でも地方競馬の馬主を目指す道もあります。地方競馬の馬主資格は中央に比べれば、はるかにハードルは低いですが、それでも馬を一頭所有するというのはそれなりの負担が必要です。
そして第3の選択肢として、海外で馬主になるという道があります。欧州、香港などは日本と同じく金銭的ハードルが高いみたいですが、外国人や庶民でも馬主資格が得られる国としてアメリカ(州によって異なる)やオーストラリアなどがあります。しかも米と豪では馬をシェアすることが一般的だそうです。日本ではその制度を使って友駿が豪と米で本物の馬主資格が得られる共有クラブを運営しているみたいですね。
先日、オーストラリアの馬主になることについて、現地のホースマンである島さんに色々と教えていただきました。今回はそのときのことをまとめさていただこうと思います。
「こちらは何人までシェアとかすら決まってはいません。ただ10人以上になる場合、シンジケートという共有馬主のグループを作ることになります。ちなみにシンジケートは百人でも千人でも組めます。」
このように分割馬主となっても馬主として扱ってもらえるのはいいですね。ここは日本もぜひ見習って欲しいところです。
「こちらの馬代金・維持費・賞金などは、おおまかな目安として日本の2分の1~3分の1と考えていただいていいかと思います。馬代金も安いのは10万円しませんし高いのは1億いきます。こちらで最もメジャーなイヤリングセールで平均2千万円くらいです。維持費は預ける厩舎に もよりますが、なんだかんだ余計にかかるのがこの世界ですので年間250万~300万と考えたほうが、後で損した気分にはなりません。日本もそうでしょう が、馬代金より維持費がポイントになります。」
中央競馬に1年まるまる預けたとしたら1000万近くかかりますから、やはり3分の1くらいの水準でしょうか。南関東くらいの水準と思えばいいですね。
「そんな維持費をチャラにするラインは、馬がメトロポリタンというクラスで勝ち負けできるかにかかっています。 JRAでいう1000万~1600万下レベル以上のクラスですね。水曜のメトロを1勝すると約150万円、土曜メトロを1勝すると約350万円の賞金を獲得できます。メトロで勝ち負けできない馬を持っている場合は、年々赤字が膨らんでいくことになります。どこの国でも同じですが、やはりいい馬を持たないと続かないですね。」
オーストラリアの競馬場は、メトロポリタン(都市競馬)、プロビンシャル(地方競馬)、カントリー(田舎競馬)に分類できて、前者ほど賞金が高いです。ですが、日本の中央と地方競馬と違って馬の行き来は自由みたいです。その一番高いメトロポリタンでも南関東クラスの賞金でしょうか。そこで勝ち負けできる馬は一握りでしょうから、維持費を稼ぐのは出走手当や8着まで賞金が出る手厚い日本の中央と比べたら厳しい印象です。
「日本在住馬主の代表格は吉田勝己さんですね。そんなに多くは持ってませんが過去に重賞勝ちもあります。デルタやポップもこちらの競馬を知っている吉田さんの提案でメルボルンカップ挑戦が決まったのだと思います。吉田さん以外にも日本在住馬主はいると思いますが、そんなに多くはないでしょうし成功されているかはかなり疑問です。現時点ではそのような日本の方々の需要を満たせる「人」がいないのが現状です。」
分割によって金銭的ハードルは下がっても、日本から現地とのコネクションを持つことはなかなか大変なことです。上記の友駿オーストラリアも選択肢の一つですが、島さんのように日本とオーストラリアの橋渡しになろうとされている方はとても貴重ですね。
もちろんオーストラリアで馬主になったとしたら、日本人にとっては生でレース観戦をする機会はほとんどないことになります。この点さえ目をつぶれば、レース自体の情報や映像は今の時代ネットでなんとでもなります。例え何人でもシャアできるといっても、せっかく馬主になるからには1/10くらいは持ちたいもの。300万円の馬だと一口30万、維持費が月に2~3万円くらいとなりますね。
私も前に記事で書きましたように、これから日本を含めたアジア中にオーストラリアの馬達がもっと入り込んでくることになると予想しています。それだったら、その本場で馬主になることも悪くない選択肢だと思うのです。もちろん、まだまだ先の話ですが将来的には検討してみたいと思っています。
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