私がオーストラリアで馬主となるスタチュー牝馬ですが、前に書きました通り、オーストラリアでは未勝利戦の時期に制限がありませんし、晩成気味の血統と故障を避ける事を第一に考え、早くて3歳春、ベストは3歳秋以降とじっくりと進めていく方針です。日本での藤沢厩舎に近い考えかもしれません。
この方針は、日本、特に2歳からできるだけ早期デビューを進めていくラフィアンとは対極の考えであるとも言えます。馬が成長しきっていないうちに強い調教を行うのはそれだけ故障のリスクも高まるだろうし、健全な成長も阻害される可能性もあるかもしれません。しかし、遅いデビューもそれだけ賞金が入らない時期も長いし、早期デビューと比べ負担は増えます。また血統によって早熟の馬もいますので、どちらが正解というものはありません。
なぜクラシックが馬体の完成しきっていない3歳春に行われているかといえば、皆が馬にある程度の早熟性を求めるので、それを持つ馬を選定するため。なぜ早熟性を求めるかといえば、遅いデビューだとそれだけコストがかさむためです。つまり、最初からクラシックを考えずに、故障のリスクを避けじっくりと遅いデビューの方針でいくというのは、ある意味贅沢なことでもあるのです。オーストラリアでこのような馬がどの程度いるのかはわかりませんが、このスタチュー牝馬は幸せな環境にいると思います。
最新の放牧地での画像を送ってきてくれました。とても人懐っこい馬で、すぐ近寄ってくるので、離れた写真を撮るのが大変なんだそうです。枝をくわえている姿がとても可愛いですね。
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