2011/05/29

選馬とサンデーサイレンス

いよいよ競馬の祭典と言われる日本ダービーです。私は正式名称の東京優駿の方が言い方として好きですね。今年もラフィアンからは出走馬がいないのは残念でしたが。

 

さて、今年のダービーの出走の全馬がサンデーの孫(父サンデー16頭、母父サンデー2頭)ということでちょっとした話題になっています。もっともここ数年はクラシックなどでは出走馬の半分から8割はそういう状態が続いていたので今更驚くことではないですが。ちなみに先週のオークスは18頭中14頭がサンデーの血を持っていました。

 

ラフィアンでも惜しくもダービー出走を逃しましたが今日のOP白百合Sを快勝したラクリマや新潟2歳勝ちでオークス6着のイサベス、マイネルではありませんが皐月とNHKマイルに出走したプレイは母父サンデーです。ロージズインメイ産駒のショコラーデとソルシエールはサンデーの血がなくても頑張ってクラシックに出走しましたが苦戦続きでした。やはりクラシック路線ではサンデー血統は確率が高くて強力な印象です。

 

この時代の流れを反映してか、今年のラフィアンの募集馬も51頭中40頭がサンデーの血を持っています。このことは必然的で抗いがたいことだと思います。来年はコンデュイット産駒が出ますので今年よりはだいぶその割合は減少するとは思いますが。

 

一口馬主は大別して

1.

これだけサンデーの血が走っているのだからやっぱりサンデー系、母父サンデーが欲しい!

というタイプと、

 

2.

サンデーばかりじゃつまらないな。マイナーな血統でサンデー血統の良血馬に勝つのが快感なんだ!

というタイプがいるかと思います。

 

3.

サンデーかどうかなんて特に気にしない。いいと思った馬を選ぶだけ。

って人ももちろんいるかと思いますが。

 

私自身は3歳にアドマイヤマックス産駒のメガロスを持っているように完全な2.のタイプではないですが、そちらに寄っているのは間違いありません。過去の出資馬でもサンデー系は2頭のみでした。サンデー全てを避けているわけでなく、社台系のクラブで多くある種牡馬、例えばアグネスタキオンやディープインパクトをラフィアンで選んでもお買い得でないし、なにかつまらない、できればラフィアンならではの血統やマイナー血統がいいという気持ちがあります。しかし、現在のようにこれだけサンデー血統が増えて募集馬にも入ってくると、それを嫌ってかかるのはおそらく賢くないですね。3.が一番健全な考え方だとは思います。

 

さて、クラシックでは上記のようにサンデー血統の天下ですが、例えば今年のフェブラリーSと高松宮記念のサンデー血統の割合を見てると、両者ともにわずか3頭しかいないのです。もっとも、ダート路線もこないだまでカネヒキリ、ヴァーミリアンが席巻し、フェブラリーSもエスポワールシチーとスマートファルコンは不出走。高松宮記念も勝ち馬はキンシャサノキセキで、サンデー血統がこれらの路線でも強力なのは間違いないのですが、クラシック路線に比べればはるかに他の血統でも勝負になっていると言えます。

 

乱暴な言い方をしてしまえば、クラシックを展望したい中距離路線ならサンデー血統、他の路線なら非サンデーでもなんとかなる、ということになります。なので、非サンデー血統を選ぶなら最初から短距離かダート馬になりそうな馬の方が効率的かもしれません。この面からも、今年の募集馬ではコスモバルクの弟であるイセノトウショウの10は父プリサイスエンドで、適性も短距離、ダート寄りにありそうで非サンデー馬の中では一番の注目です。

 

マイレージ制度の詳細発表

補償制度に代わるマイレージ制度(ポイント制)の詳細が今月の会報で発表になりましたね。何気に補償制度だけでなく、従来あった早期申し込みの割引制度も廃止、というかそれと一緒になった制度です。

一括払いの場合は
7月末まで 10%
10月末まで 7%
12/27まで  4%
それ以降  なし

正直予想していた数値でしたが、実際に発表となると少なくとも出資意欲が高くなることはない値です。募集価格自体は従来よりやや高めだったことを考えると15%の還元はほしかったところですが。そもそもポイント還元ではなくその分募集価格を下げてくれるのが一番ですけど。

また数年前まで早期申し込み割引が7%、最近減は減ったとは言え4%あったことを考えるとますますお得でない印象が。そして馬の成長を見極めて締切りギリギリの出資する方は多いだけに、その場合にマイルが付かないのはかなり痛いことでしょう。20万の馬だと早期と間際で2万円も違うことになりますからね。

社長はお金に関する計算はしっかりしている人だと思うので、強気と言うよりはこれ以上値下げは厳しいのでしょうね。決して楽な経営ではないということでしょう。

私もこの制度の下では、少なくとも予算を超えて衝動買いすることはなさそうです。高い馬も心理的に行き辛いです。ここまでネガティブなことを書いてきましたが、これらは全て自分の目で選んだ馬が勝てないで引退してしまうことを想定しての話です。まずは馬を勝ってくれることを信じて応募して、その次のことは出資馬が勝てなくて経済的、精神的ダメージを受けてから考えましょうか。。。

ショコラーデ 船橋Sを予定

(ラフィアン近況)

5/20 金

マイネショコラーデは、京都競馬場から無事栗東へ帰厩し、18日(水)にトレセン近郊の宇治田原優駿ステーブルへ移動しました。多少テンションが高い程度で見た目にはそれほど疲れは感じられません。現地で1〜2週間ほど滞在し、6月25日(土)の中山、船橋ステークスなどを視野に調整していく予定にしています。

 

5/27 金

マイネショコラーデは、京都の宇治田原優駿ステーブルで調整中。600mのトラックコースを4周した後、870mの坂路をキャンターで1本駆け上がっています。乗り出してみるとしっかり踏ん張れていないような感触があり、いくらかレースの疲れが残っていますが、良化に向かっているのは確かです。現地滞在が延び、入厩は来週か再来週が有力。6月25日(土)の中山の船橋S・芝1200mへの出走を予定しています。

* * *

吉田厩舎の愛馬達はクラッチが引退。メガロスは北海道に放牧。ショコラーデは長らく休んでいたので夏場も続戦みたいです。そして先日2歳馬のマイネルコランダムとマイネブラッサムが早期入厩。私は出資していませんが吉田厩舎の後輩達、注目ですね。

ショコラーデの次走予定は中山の準OP。早くも古馬と対戦することになるんですね。初めての関東でのレース、これは現地観戦は難しいなと思ったらツアーの日程と重なってどちらにしても無理でしたね。しかもこの期間はスタッフの方もツアーなのでもし勝っても口取りはできないのです。ツアー中にみんなで応援することになります。

必ず出走できるのかどうかは分かりませんが、もし出走するならハンデ戦なので近走の着順の悪いショコラーデは軽くなる?しかし、それ以前にショコラーデが走る気を出してちゃんとハミを取ってくれるかの方が問題です。なんとか復活の足がかりを掴んでくれればと思います。
 

2011/05/25

クラッチ 引退 長い間ありがとう

(ラフィアン近況)

5/18 水

マイネルクラッチは、ビッグレッドファーム鉾田で調整中。右前肢の球節付近の熱感が落ち着き、14日(土)に坂路入りを再開しました。左前肢の骨瘤も治まりつつある状態ですが、それぞれに注意しながら乗り進めています。ペースアップの際はいきなりスピードを上げず、様子を見ながらじわじわ負荷をかけていきたい考え。馬体重は1週前から6キロ増の526キロでした。


5/24 水

マイネルクラッチは、復帰を目指して調整を進めていましたが、以前傷めた右前脚の繋靱帯が悪化してきました。回復にかかる時間、再発のリスク、年齢等を考慮し、残念ながら引退が決定しました。ここまで38戦に出走し、3勝をあげています。本当によく頑張ってくれました。長い間ご声援ありがとうございました。


* * *


先週の段階で怪我の具合も落ち着いたように見えたので安心していたのですが、今週になって状況が悪化。突如の引退となってしまいました・・・。本当に驚きました。

クラッチは私の一口馬主の初勝利をくれた馬です。また初めて(今のところ唯一)特別レースも勝ってくれました。クラッチ以前に何頭も持っていましたが恥ずかしながら長らく勝つことができなかったので、初勝利は格別なものでしたね。

クラッチは当初は安藤厩舎所属でしたが3歳時に定年解散のために新規の吉田厩舎に転厩。吉田厩舎で500万下と1000万下の月岡温泉特別を連勝。吉田厩舎にとっても初勝利、初特別勝ちの馬となりました。結局はそれが最後の勝利となってしまったのですが、勝てないまでも特別レースで好勝負を続けて活躍し続けてくれました。グリーンチャンネルには入っていなかったので、テレビで愛馬が特別レースに出走するのを見れるのは嬉しかったです。クラッチと同期のデュベル(初勝利後に病気で引退)からまた数世代勝ち馬に恵まれなかったので、クラッチが長らく私の一口生活の屋台骨を支えてくれました。5年間38戦で総賞金8,207万。今のところ私の最大の功労馬となっています。

クラッチがお世話になっている吉田厩舎繋がりということで、現3歳のショコラーデとメガロスに出資。2頭とも勝ち上がって活躍してくれています。クラッチを持っていなかったらこの2頭との巡りあわせもなかったかもしれません。

クラッチで思い出深いことの一つに多くの一流騎手が乗ってくれたことがあります。武豊騎手も3回乗りましたが、初めて武豊のときはやはり嬉しかったものです。またワールドスーパージョッキーズシリーズのゴールデンサドルTではなんと世界のキネーン騎手の引退レースでの騎乗馬がクラッチとなったのでした。また、弟ナカヤマフェスタの大活躍。宝塚記念制覇でも驚きましたが、凱旋門賞2着にもなって、ウチのクラッチが凱旋門賞2着馬の兄。。。となんだか複雑な気持ちでした。そういえばクラッチも吉田師が条件馬ながら香港国際競争やドバイミーティングに登録してくれたことがあって夢を膨らませてくれたものです。

クラッチは関西で走ることは多かったので、38戦中おそらく20戦以上は現地で応援していたと思います。心残りは私が観戦するときは勝つことができなくて3勝もしたのに口取りはすることができなかったことでしょうか。

結局は2月の京都でのレースが最後となってしまいました。最後のレースに立ち会うことができてよかったと思います。クラッチ、長い間一生懸命走ってくれて本当にありがとう。今は寂しさと感謝が入り交じった気持ちです。

↓引退レースとなった京都のパドックでのクラッチ

2011/05/24

ブログ開設一周年

ブログ開設から約1年経ちました。この1年間コンスタントに記事を書いてこれたのは、愛馬達が頑張って走ってくれたからでしょう。この間にショコラーデとメガロスは勝利をあげてくれましたし、何よりそれ以前に色々と怪我などのトラブルがありながらも無事に競馬場で出走できているということに感謝すべきなのかもしれません。全馬が惨敗続きも欝ですが、まったく出走できない事態が続くのもブログを書くモチベーションを失いかねません。
 

ブログ名が「ラフィアン一口馬道誌」と付けているように、私は現在クラブはラフィアンにしか入っていません。今のところ他のクラブに入会予定はありません。他のクラブにまったく興味がないわけではもちろんないですが、年に少数しか出資しないのでラフィアンだけで好みの馬は見つけられますし、クラブを掛け持ちするのも面倒でお金もかかります。なにより今のラフィアンライフを楽しめています。

 

最近はネット上、例えば選馬会さんなどで、ラフィアンを脱会した、またはする予定という書き込みをよく見かけます。理由は騎手の偏りや鉾田のことなど色々言われていますが、結局は昔のように勝てなくなってきていることに行き着くと思います。どんな調整の仕方や騎手を乗せても結果が出れば文句は言われるはずないのだから。

 

私はラフィアンがここ数年勝ち星を減らしているのは上記の問題も影響しているのかもしれませんが、一番の原因は単純に社台グループが強くなりすぎているからだと思っています。種牡馬の質とブランドを完全に確立した社台が他の生産者から種付け料として摂取する構造。優秀な人材や繁殖もやはりマネーがある所に集まり、マネーがある所にさらにマネーが集まります。この状況で他の牧場やクラブが勝ち星を増やすのは並大抵のことではないと理解できます。ラフィアンも昔のままでは生き残ることはできないので鉾田を作ったりと色々と変わろうとしています。種牡馬を当てて資金を集めて、少しでも馬の質をあげようとしていることは分かります。これらはすぐに結果のでることではありませんし、ラフィアンの基本方針は分かるのでできる限り見守っていこうと思います。もちろんラフィアンには生き残って欲しいものです。

 

でも、クラブの馬達の勝率は高かろうが低かろうが、結局は自分の選んだ馬が走るかどうかがほぼ全てです。クラブの馬達が好調でも自分の馬がサッパリならばモチベーションは続かずに相性が悪いと思ってやめるかもしれませんし、逆にクラブが不調でも自分の馬が走ってくれれば続けて出資する気になるものです。私は幸運にも3歳馬達が頑張ってくれました。まだしばらくは続けることができます。もうすぐデビュー予定の2歳馬達も続いて欲しいし、今年の募集でもよい馬達に巡りあいたいものです。

2011/05/18

2歳3人娘

牧場訪問時に撮った画像を合わせてなんとなく作ってみました。左からヴォヤージ、パティ、アルナイルです。こうして見るとそれぞれの目付き表情も三者三様ですね。



この3頭を3人娘と呼ぶ(この3頭に出資している)のは、おそらく会員の中でも私だけではないでしょうか。私も同じ世代で牝馬だけに3頭出資したのは初めてのことです。

タイプも現時点での評価もバラバラな3頭ですが、私はどの子にも同じくらいすごく期待しています。もうすぐ2歳戦線が始まってラフィアンの馬達も大挙デビューしそうです。ウチの3人娘達も頑張れ!

ヴォヤージ 各POG本に載る

(BRFレポート)

4/9

ヴォヤージは4月の上旬から、明和で休養に入っています。前回の休み明けから約1ヶ月の間、週に1度の併せ馬を始め、よりハードな調教を行いました。併せ馬を始めてから、少し行きたがるようになりましたが折り合いを欠くほどではありません。また本格的に発馬練習も行いましたが、上手にスタートできるようになっています。後は少しでも体が成長するのを願うばかりです。
 

(ラフィアン近況)

5/3 火

マイネヴォヤージは、ビッグレッドファーム明和に滞在中。日中だけの放牧生活を続けています。休養に入る前はすっかり脂肪が削がれ、肋骨のラインがはっきり認められるところまで馬体が細くなっていましたが、ゆっくりさせて少しふっくらしました。とはいえ、まだ不十分。休養馬としては飼い葉を多めに与え、回復を促しています。数字は大台に乗り、先日の計量では405キロでした。

 

5/17 火

マイネヴォヤージは、ビッグレッドファーム明和で調整中。放牧を切り上げ、11日(水)から稽古を再開。坂路でキャンター1100m1本の運動をしています。なかなか幅は出てきませんが、約1ヶ月休養して馬体重が420キロにまで増えました。力強さには欠けてしまいますが、背中の感触が良いのは以前と変わりません。現在は少しずつ調教ペースを上げながら、基礎をつくり直しています。

 

* * *

馬体が400キロを切って休養していたヴォヤージ。420キロまで回復してくれました。やはり早期デビュー組ではないようなので、デビューまでもう一回りは成長してほしいところです。

各種POGで本が相次いで発売されました。ウチの2歳馬3頭の中ではヴォヤージのみが各本に取り上げられていました。私が先月牧場訪問した直後にPOGの取材シーズンとなったようで、内容な私が牧場で聞いていた話とほぼ同じですね。そういえば外国産馬のみでリスト作成の合田さんは指名馬の一頭にしていました。

期待しすぎるのも可哀想ですが、愛馬が注目されるのはやはり嬉しいもの。まずはこのまま順調にデビューまでいけますように。




パティ 416→380㎏

(BRFレポート)
4/5
パティは現在コスモヴューファーム本場で調教を再開しています。休養も十分に行い充電完了での調教です。考えていたほど体重が増えてくれなかったのですが、走る気持ちは十分にあり初日からでも坂路2本走り切っています。先日は天間調教師が来場され、馬体がよくなっていることを喜んで帰られました。これから調教をしていき体を作っていきます。

(ラフィアン近況)
5/3 火
マイネパティは、コスモヴューファームで調整中。Mマキアージュ同様に普通放牧と並行しながら坂路でキャンター800m2本の運動をしています。坂路の動きは並行線ながら、中間から始めたゲート練習はなかなか上手。落ち着いて駐立できて、扉が開くとスッと出ていくようにダッシュの早さが目に付きます。主任は「馬体重は軽いが、フラットコースの走りはこの馬なりにしっかりしていて、それほど非力さは感じないですよ」と述べていました。

5/17 火
マイネパティは、コスモヴューファームで調整中。坂路でキャンター800m2本の運動をしています。素軽さやパワーといった抜けた長所がない反面、動きそのものは牝馬の水準レベル。目立った特徴が少ないため、どうしても地味な印象を受けますが、ゲート練習も含めて順調です。ただ、鞍上を軽く見て勝手な行動を取る性格には注意しなければなりません。馬体重は380キロ。この数字でも飼い葉はきちんと食べています。

* * *

今日の近況更新で馬体重の380キロはさすがに驚きました。一月前の近況で放牧明けとはいえ416キロとなり、身がついて喜んでいたのですが、今年の馬体重の最低値を更新してしまいました。。。馬体がよくなって喜んでいた天間調教師も今回の近況はがっかりされたかもしれません。

父ザール、母パツィエンザは共に小さい馬らしいので、パツィが小さいのは宿命かもしれません。特に非力さは感じないとのことですし、馬体に関してはある程度の割り切りが必要でしょう。デビューまでに少なくとも400キロを超えてほしいですが。。。

デビューに関しては何もアナウンスはないので夏のデビューはなさそうですね。秋以降でしょうね。



アルナイル 6月上旬に函館入厩予定

(BRFレポート)

4/8

アルナイルは現在、明和にて普通放牧を行っています。前回の放牧後、2週間ほど調教して、再び成長を促すため放牧に出ました。特に怪我とか体調が悪いと言うわけではないので心配しないでください。調教の内容はゲート練習を行い、馴れさせることを重点的にやりました。今後は、2週間放牧した後に調教を再開する予定です。

 

(ラフィアン近況)

5/3 火

マイネアルナイルは、ビッグレッドファーム明和で調整中。坂路でキャンター1100m1本の運動をしています。体力の強化を狙い、週に1回だけ坂路2本をハロン17秒ラップで駆け上がる調教を開始しました。物見が多く、どうも集中力に欠けますが、息遣いは良くなってきています。馬体重は459キロ。函館開催から使い出す可能性があり、競馬場へ直接入厩ができるように先月末に行われた産地馬体検査を受けました。

 

5/17 火

マイネアルナイルは、ビッグレッドファーム明和で調整中。坂路でキャンター1100m1〜2本の運動をしています。ハロン13秒前後のペースではもたつく傾向にありますが、体力はずいぶん向上している印象。馬体重の数字に大きな変化は見られませんが(456キロ)、肉付きも良くなってきています。耳を触られるのが嫌いすが、頭絡の装着はスムーズに行えるようになりました。馬体重は456キロ。6月上旬に函館競馬場の中村厩舎に入厩する予定です。


* * *

今日の2歳馬の近況更新で、多くの2歳馬達が6月中に入厩予定になっています。今週入厩する馬もいます。昨年以上に使い出しが早い印象。アルナイルもその一頭。ウチの2歳馬の中では一番最初のデビューになりそうです。ただ、北海道デビューだとなかなか現地観戦は難しそうですね。

このままトラブルなく順調にいくことを願います。アルナイルを始め、この夏のラフィアンの2歳勢の活躍が楽しみですね。
 



2011/05/17

2011年度募集馬の価格決定

今年から補償がなくなるということで、どうなるか注目の募集価格でした。私の印象としては、自家生産馬はディープインパクトとステイゴールド産駒はやはり最近の父の産駒の好成績を受けてやや高め、それら以外はほぼ例年並みの印象です。外から買ってきた馬達はセリ馬の場合だと平均すると落札価格にほぼ1000万上乗せでこれも例年通り。例年通りと言うことは、もし補償がなくなるのだとしたら割高だということです。

しかし、補償制度がなくなる代わりにポイント制になるということですので、どれくらいポイント還元されるかですね。20%は付いてほしいところだけど、おそらくは10%くらいだと予想しています。

あとは200口の口数が復活しました。昔は価格の高い馬は200口、400口の分割がありましたが、数年前に100口のみになりました。これは大口会員さん達が小分けを嫌がったからだと聞いています。しかし、最近の経済のご時世を反映してか200口が復活!私のような貧乏会員でも高い馬が検討できるようになりましたね。でも今年のディープ産駒は見合わせる予定ですが。可能性は低いですが、高い馬で検討するかもしれないのはウエスタンシャープの10(父ブライアンズタイム)でしょうか。やはり大物感がある気がします。5000万ですが200口ならばなんとかという感じです。

私が注目しているアドマイヤマックス、そしてロージズインメイ、アグネスデジタルは比較的割安な印象。ステイゴールドも牡馬は高めですが牝馬はそうでもありません。私としてはこのあたりが検討の中心になりそうです。

自家生産以外では、グレートハーベストの10が1800万と程々の値段に収まってくれたので十分検討候補です。クロフネも最近は流行りが過ぎた印象があるので人気がでないと嬉しいですが。私として一番意外な値付けとなったのがイセノトウショウの10です。バルクの弟とはいえプリサイスエンドで2000万とは。よほど馬の出来がいいのでしょうか。今一番気になっている馬です。人気はどうなるでしょうねえ。好き嫌いがはっきり分かれそうなタイプです。

2011/05/15

ショコラーデ 消化不良なレースが続く

桜花賞から一ヶ月。休み明け3走目でおそらく適距離の1200mのレース。調教の動きも良かったです。前走のパドックでは入れ込み気味でしたが、今回は落ち着いてるように見えました。巻き返しを期待したレースでしたが。。。

スタートは悪くないのですが、渡辺騎手が懸命に押しているのに行き脚がつかず、前目につけることができません。中団はやや後ろの位置取り。直線でジリジリ伸びるもそれほど差を詰められす。結果的にタイムの遅いスローっぽいレースになったせいなのか中団の位置取りがそのままゴール前の差になったようでした。結果は14頭中10着。勝ったのはやはりロードカナロア。しかし2着は4コーナーでショコラーデの後ろにいたサクラベルなので、展開を言い訳にすることはできません。

(from RaceCourse)

渡辺騎手「初めてなので以前との比較はできないが、何か気を使いながら走っている感じがあるかもしれない。和田騎手から前走でハミを取らなかったと聞いていたので出して行ったが、前に行けなかった。ぐっとハミを取ったのはペースが落ちた3コーナーくらいで、ときどきフワッとするようなところがあったので、ところどころで促しながらの追走。乗り味はいいし、もっとやれると思う」

渡辺騎手のコメントによると集中力を欠いている感じです。前走といい、2走前の大きな挟まれる不利を引きずっているのではと心配です。気持ちの問題だったら長引いてしまうかも。次走はブリンカーなどを試してみるのかもしれません。




2011/05/14

ショコラーデ 渡辺騎手で葵Sに挑む

(ラフィアン近況)

5/13 金

マイネショコラーデは、14日(土)、京都10Rの葵S・芝1200mに渡辺騎手で出走します。シゲルキョクチョウやツルマルレオン、ロードカナロアなど強いメンバーが揃いました。この条件でどう変わるか注目しています。吉田師は「前走ではジョッキーが『急にハミを抜いた』といっていたが、トレセンでそんなところはまったく見られない。今回も同じ装具で臨む予定。前回と違う点を挙げれば折り合いがつけやすくなったことでしょうか。自信を持って競馬場に送り出せる状態ですよ」と話していました。

 

* * *


水曜日の段階で、騎手が未定で少しハラハラしていましたが、ラフィアンでも非常に珍しい渡辺騎手となりました。私は未だにナリタトップロードのイメージです。ぜひ一発あける騎乗を。

前走はG1とはいえ不可解な負け方でしたが、吉田師も言うようにハミを抜いてしまったので、これが実力でないことは間違いないと思います。今回はショコラーデになんとか全力を発揮してもらいたいところ。そうすれば、この強敵相手にもやり合えるでしょう。相手としてはロードカナリアが一番の強敵かと思っています。

明日は兄のドリームバレンチノも京王杯スプリングCに出走。兄妹揃ってがんばってほしいです。もちろん私は淀へ応援に行きますよ。

↓夢の舞台だった桜花賞の入場時。また次のG1の舞台を目指してがんばれ、ショコラーデ。


2011/05/12

2011年度募集馬ラインナップが発表

待ちに待ったラインアップが本日発表。これから価格と厩舎が決まって、カタログが来て、ツアーに行って、出資馬を申し込んで決定するまでとても楽しい時期となります。

牡33頭、牝18頭の51頭。毎年、一次募集は60頭以上で昨年も63頭。随分と減ってしまいました。減った分を2次募集が30頭くらいになるとはあまり思えません。やはり最近の売上減少を受けてのことなのでしょうか?

この世代の自家生産馬はロージズインメイが減って、アドマイヤマックスステイゴールドが大幅に増えていたので、この2頭の産駒が中心になると予想していましたが、アドマイヤマックスは20頭以上いるなかから4頭、ステイゴールドは約15頭の中から10頭と、その選ばれた割合は随分と違うものとなりました。
■ ステイゴールド
ナカヤマフェスタやオルフェーヴルの活躍で今がまさに旬。今年の目玉でしょう。兄にベストメンバーがいるグレートキャティの10、一つ上の評判がいいマイネディーバの10が特に人気になるでしょうか。ただ、父の名前で売れそうということで無理に数を揃えて玉石混淆の可能性もあります。

■ アドマイヤマックス
ステイゴールドとは逆に、アドマイヤマックスの成績の地味さから、あまり売れないだろうということで、数を抑えれた印象のある本募集。昨年のロージズインメイと同じ現象です。でも、その分厳選されていてハズレは少ないはず。4頭とも候補に入れて考えます。
シンコウカリビアンの10 牡 ・・・ 兄弟は走っていないみたいですが、スピード血統で堅実そう。
コスモディアレストの10 牝 ・・・ 母父マイネルラヴでスピード×スピードの血統。好み。
ダイイチシガーの10 牝 ・・・ 父の産駒で一番の注目株でした。募集に入ってよかったです。
マイネジャーダの10 牝 ・・・ 母はなかなかの良血馬だったんですね。面白そう。

■ ロージズインメイ
昨年はロージズ中心に考えていたのですが、今年は注目していた産駒がラインナップに入っておらず。今のところ優先度は低いです。

■ アグネスデジタル
マイネマスカレードの10、マイネトップレディの10は好みの血統。

■ ブライアンズタイム
4頭みんながそれなりの血統。昨年抽選で外れたコスモフォーチュンの10はリベンジしようか考えます。ウエスタンシャープの10はセレクトセールでなんと4000万の馬。募集価格は5000万は超えて6000万近くなるでしょうか。これくらいの高馬は最近は募集されなかったのですが、あえて入れてきたということは値段の見合う自信があるのでしょうか。出資はできないけど注目です。

■ ディープインパクト、アグネスタキオン
それなりの値段になるだろうし、人気にもなるでしょう。今のところスルーの予定です。

その他に気になる馬としては、
イセノトウショウの10 牡 ・・・ コスモバルクの弟ですが、父プリサイスエンドにもひかれます。
グレートハーベストの10 牡 ・・・ 大好きなクロフネ産駒。しかも芦毛。セレクションセールで900万。
ダークエンディングの10 牡 ・・・ 父デュランダル。かなりスピードがありそうな血統構成。セレクトセールで1600万なので募集価格は2400万くらい?高いか。。。

昨年のスケジュールは価格:5/17 東西振り分け:5/31 厩舎:6/16 カタログ到着(大阪):6/16となっています。本格的に絞っていくのは厩舎が決まってからですね。

クラッチ 脚に違和感

(ラフィアン近況)

5/4 水
マイネルクラッチは、ビッグレッドファーム鉾田で調整中。実際に跨がってダクを踏むと左前肢の骨瘤を少し気にする素振りを見せますが、乗り込みは続けられそうな程度です。坂路でキャンター600m3本前後の運動を再開しました。いきなり負荷を強めるわけにはいかず、まずは軽めに流すだけにして様子を見ていきます。騎乗後は冷水でしばらく冷やしてから厩舎に戻すのがパターン。馬体重は528キロでした。

5/11 水
マイネルクラッチは、ビッグレッドファーム鉾田に滞在中。坂路でキャンターを乗り込まれていましたが、今度は右前肢外側の繋靱帯から種子骨にかけての部分が調教後に軽い熱を帯びるようになりました。大事に至らないように一旦、先週末で坂路入りをストップしてウォーキングマシンによる運動で様子を見ています。症状が一時的なもので、すぐに落ち着くようなら再度坂路入りを再開したいと考えています。馬体重は先週から8キロ減の520キロ。

* * *

鉾田に滞在中のクラッチ。先週は左前肢、今週は右前肢と立て続けに痛めてしまいました。クラッチも歳なだけに、もし重症になれば引退も視野に入ってしまうだけに心配です。今は無理をしないで、得意の夏競馬にはなんとか戻ってきてほしいところです。

2011/05/07

ショコラーデ やはりスプリンターっぽい

(ラフィアン近況)

4/15 金
マイネショコラーデは、トレセンを経由して12日(火)に京都の宇治田原優駿ステーブルへ移動しました。現地滞在は1週間の予定。次走は5月14日(土)の京都の葵S・芝1200mになる見込みです。

4/22 金
マイネショコラーデは、宇治田原優駿ステーブルに滞在し、きょう22日(金)に栗東の吉田厩舎へ移動しました。先週まではウォーキングマシンによる運動だけでレースの疲れを取ってリラックスさせ、今週に入って坂路をハッキングで駆け上がる内容。現地の担当者は「疲労回復が主な目的だが、体は緩めていないし状態も良さそう。飼い食いも良かったですよ」と話していました。5月14日(土)の京都、葵Sへ向けてあす土曜日から調教を開始します。

4/29 金
マイネショコラーデは、栗東で調整中。坂路を中心に乗り込まれています。メリハリのあるメニューを組むのが吉田厩舎のやり方。キャンターを課さず、長時間のウォーキングの後、プールで泳がせて運動を切り上げる日もあります。葵Sに向け、けさからペースアップ。師は「牧場(宇治田原優駿S)から戻ってきた当初は少しぼんやりした様子だったが、いまはもうシャキッとした雰囲気。順調ですよ」とコメントしていました。

5/6 金
マイネショコラーデは、栗東で調整中。坂路を中心に乗り込まれています。先週金曜日からペースアップを開始。坂路で追い切りを行い、水曜日にはウッドコースへ入れて長めからラスト重点で負荷をかけました。吉田師は「2走して状態は上がっている。2歳時と違ってかなりパワーがついたので、1度スイッチが入ってしまうと抑えられない。オーバーワークにならにようにだけ気をつけて進めている。1200mの距離は合っていると思うので、何とか巻き返せるように頑張りたい」と述べていました。14日(土)、京都の葵S・芝1200mに出走する予定。騎手は調整中です。

* * *

特に目立った疲れもなく、来週の葵Sへ向けて順調に調整しているショコラーデ。「一度スイッチが入ってしまうと抑えられない」とあるあたり、やはり母や兄と同じようにスプリンターなのでしょう。今度は直線で坂のない京都競馬場。スピードを活かした思い切ったレースをしてほしいと思います。

フィリーズレビュー、桜花賞と相手が強力とはいえ、残念ながら惨敗が続いています。調教では走る気を見せているみたいですが、牝馬は一度調子落ちすると立ち直りにくいイメージがあります。ショコラーデに言葉が通じるなら、前走、前々走と負けたからといってそれを無理に一気に取り返そうとせずに、マイペースに調子を取り戻してほしいと伝えたい気持ちです。

メガロス 北海道で放牧へ

(ラフィアン近況)

5/6 金

マイネルメガロスは、栗東へ帰厩後、3日(火)に宇治田原優駿ステーブルへ移動しました。しかし、前走のダメージがあるのか、馬房で元気がありません。ウォーキングマシンによる運動を始めて様子を見ていますが、水曜日に現地へ様子を見に行った吉田師から「疲労の回復がいつもに比べて遅く、背中を触るだけで過敏に反応している。この感じだと次走へ向けての態勢が整うまでに時間が掛かる」との報告がありました。1勝している馬で無理する時期になく、このタイミングで北海道へ戻してリフレッシュさせることに。馬運車の都合で、9日(月)にビッグレッドへ向けて出発する予定です。

 

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メガロスは11ヶ月、ほぼ一年ぶりに北海道のBRFに戻ることになりました。11月にデビューしてから6戦、コンスタントに頑張ってくれましたので、そろそろ青草の生え揃うと思う北海道でゆっくりと休んでほしいです。

鉾田ではなく、北海道ということなので二ヶ月以上は滞在するはず。来月末のツアー時にメガロスに会えるかもしれません。
 

2011/05/06

速い馬が勝つ競馬

4/30にイギリスにニューマッケットで行われた2000ギニー。勝ったフランケルの強さにはただただ脱帽するばかり。G1のマイル戦をスピードの違いで圧倒するこの勝ち方はほとんどお目にかかることができません。次走はダービーではなく同じマイル戦のセントジェームスパレスSが有力だとか。この馬の強さはスプリントのスピードでマイルをこなすことができるとも言えます。前走の1400mの前哨戦でかかる素振りを見せたことからも適正が中距離より1200~1600mの方に適正があるのはほぼ間違いないと思うので、ぜひスプリントとマイルの二つの路線の制覇を目指してほしいと思います。


このレースを見て、速い馬が勝つというのが競馬の原点なんだと再認識させられた気がします。実際にスプリント戦(~1400m)では、多くの場合、速い馬≒強い馬と言えます。条件戦は別として、ハイレベルのレースになればなるほど、スタートを決めて先団に取り付ける速さがないと勝負になりません。強いスプリンターはそのスピードを最後まで持続させます。逆に言えば先行勢がバテてしまい追い込みが決まるようなスプリント戦は真にハイレベルなものとは言えないと私は思っています。

マイル以上のレースになると、今回のフランケルのように抜けた強さがない限りスピードで最後まで押し切ることは困難です。日本のレースを念頭に置くと、マイル以上の距離では多くの場合レースの中盤では一度ラップが落ちつきます。そして中距離、長距離と距離が伸びるほどレースで勝つためにはレースの終盤でペースが上がる際の瞬発力、折り合い、騎手の腕、レースの展開などの要素がスピード以外にも重要になってきます。そして距離が伸びれば伸びるほどに、短距離とは逆にレース序盤のスピードがなく後方のポジションでも挽回しやすくなると言えます。

レース観戦や馬券の推理を考えれば、スピード以外にもより多くの要素を考慮しなければならない中長距離戦の方が見応えがあると言えるかもしれません。ですが、私は一口馬主とはいえ馬を持つ立場から考えると、スプリント戦の中長距離にないシンプルな構造がすごい魅力的に映ってくるときがあります。勝つために基本的にスタートを決めて先団に取り付けてそのゴールまで粘り込むこと。もし最後バテて差されるならば、それは馬が弱かっただけと諦めがつきます。それに対し、中長距離戦を勝つためにはスピード以外にも多くの要素が必要、すなわち負けたときの場合もそれだけ多彩で、道中の位置取りが悪かった、直線で前が開かなかった、騎手の判断が悪かった、展開が向かなかった、などなど馬の本来の能力とは外れた敗因を求めることができ、負けたときの悔いが残りやすくなると言えます。もちろん短距離戦でも展開や騎手の腕などの要素は皆無ではありませんが、長距離と比較すればそれらが占める割合は少ないのは間違いありません。

馬は本来、草を食べて敵が来たら全速力で逃げる動物。ここでスタートがゆっくりしていたら敵に捕まってしまいます。つまり本能的には馬はスプリンター的な性質であると思います。逆に距離が伸びれば本能ではない上記の人工的な性質が必要となってくると言えます。スピードの一本調子なスプリント戦と、スピード以外にも騎手を含む数多くのものが要求され総合力を問われる中長距離戦。それぞれの良さがありますが、日本ではクラシックが中距離主体なこともありこちらの方が重視されていることもあり、やはり短距離路線は裏方です。馬の本来の力と力がぶつかり合うスプリント戦、日本でももっと地位が上がって欲しいと思っています。

2011/05/02

春の天皇賞に思う

今日の春の天皇賞、ビッグレッド関係としてマイネルキッツ、コスモメドウ、コスモへレノスの3頭が出走。その中でコスモメドウが競走中止で予後不良となんとも可哀想なことになってしましました。将来が有望な馬だっただけに残念です。。

さて、それとは別にレース展開の方。最近の中長距離のみならずマイル戦まで、スローペース症候群と言われて久しいですが、今日のレースはスローペース症候群ここに極めりとも言えるようなレースでした。中団のラップに13.9があるという超スロー。先頭が何度も入れ替わるのは展開は、単にスローすぎて抑えきれなくなっただけ。唯一、ナムラクレセントの和田騎手だけは自ら動いて先頭に立ったように見えましたが、あとはひどいものでした。変則のスローペースに惑わされず?勝利したヒルノダムールはそれなりに讃えられるものです。しかし、今日のレースはアミューズメントやバラエティとしては面白いものでしたが、頂上決戦のG1レースとしての面白さはまったくないものでした。

たま~に良い長距離戦もあるかもしれませんが、こういうレースが続くようなら、今の日本には長距離戦は不要と思わざるをえないですね。最長は2400mで十分。いや、昨年のエイシンフラッシュが勝った超スローのダービーを思うと、最長は2000mでもいいかもしれない。今の競馬で2000mの勢力図はほとんど変わらずに2400でも通用してしまうでしょ?

とは言っても、3000mを超える菊花賞や春の天皇賞はなくなることはないと思います。JRAにこれらのレースを改革する勇気はないでしょう。ただ価値がどんどん下がっていくだけで、短距離中心のオーストラリアへメルボルンカップがお祭りレースとしてあるように、日本の長距離戦もチャンピオンや種牡馬選定のレースとはかけ離れたものとして、しばらくは残っていくことと思います。

クラッチの転厩騒ぎ

(ラフィアン近況)

4/13 水
マイネルクラッチは、ビッグレッドファーム鉾田で調整中。坂路でキャンター600m4〜5本の運動をしています。毛艶が日に日に良くなっているのが分かり、状態が上向いている印象です。この中間からは追い切りも開始しました。節がたまっており、4月23日(土)からは新潟を含めて3場開催になるため2〜3週後の入厩を吉田師に打診したところ、「厩舎事情で未勝利、未出走馬を優先していて現時点では確約できない」との返答がありました。送り出せる状態になってから再度入厩を打診します。


4/20 水
マイネルクラッチは、ビッグレッドファーム鉾田に滞在中。左前肢管骨の内側に骨瘤が認められ、その部分を気にする仕草を見せています。坂路入りを見合わせ、ウォーキングマシンによる運動にとどめて経過を観察することになりました。患部に痛みがあるため、予定していた来週〜再来週の入厩をいったん白紙に戻します。馬体重は528キロでした。


4/27 水
マイネルクラッチは、ビッグレッドファーム鉾田に滞在中。引き続きウォーキングマシンによる運動だけで様子を見ています。左前肢にできた骨瘤の痛みは徐々に治まってきており、今週中には試し乗りを行える程度の状態にまで良化しました。調教を再開し、心肺機能などの状態を確認してから再度入厩に向けて攻めていきます。


4/28 木
マイネルクラッチは、手違いにより、転厩届けが出て、吉田直弘厩舎所属から畠山重則厩舎所属に変更になっています。近々、吉田直弘厩舎所属に戻す手続きを行います。

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4/13の近況で、吉田厩舎の都合で入厩ができないかもというアナウンスがあり、ラフィアンのこれまでのパターンからして、クラッチももしかしたら転厩になるかもと少し思いました。

そして、26日にJRAなどでクラッチが関東の畠山厩舎へ転厩になったとの情報が。。。しかし、27日の近況ではそのことに触れられず。

気になって28日にクラブに問い合わせたところ、なかなか入厩できないようなら転厩という話があって一度は手続きをしたみたいですが、吉田厩舎に入厩できそうだったので取消したとか。その取消のJRAの事務ミスでしょうか、転厩情報は流れたみたいです。

結局は、これまでのとおり吉田厩舎所属ですが転厩の話がでたことは事実。失礼ながらまだマイナー厩舎と思っていた吉田厩舎ですが、最近は預託頭数も増えてきているみたいです。先週もゴルトブリッツでG3勝ちしたように実績も確実に積み重ねています。吉田厩舎に3頭お世話になっている身としては厩舎の成長は嬉しいような、今回のように転厩の話が出たり少し寂しいような。。。

2011/05/01

メガロス 直線失速・・・10着

(from RaceCourse)

国分優作騎手「4コーナーまでは良い感じだったのだが、直線に入ってから手応えほど伸びなかった。どうしたのだろう。入場時にちゃかついていたが、返し馬や輪乗りでは入れ込んでいるほどではなかった」

 

吉田師「(直線で伸びなかったのは)スタートから出していって少し行きたがっていたせいもあるかもしれない。いままで抜け出してふわっとするからブリンカーを着けていたが、今度は外してみることも考えている」

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久々のメガロスの関西でのレース。淀まで行ってきましたが。。。前走の勝ち時計が評価されたのか3番人気でした。レースはいつものように先行して、直線入口では先頭に並びかけるも、、伸びずに失速。国分騎手が言うようになんでだろう?メガロスはこれまでもシンガリ負けを含め二桁着順が二回ありますので、ムラッ気のあるタイプなのでしょう。。

確かにパドックでは、口を割って少し泡を見せたりと少し入れ込み気味でした。その時はそれほど気にするほどのことでもないと思っていますたが、、結果的にテンションが上がりすぎていたのかもしれません。


↓吉田厩舎の厩務員さんはいつも正装で馬を引いています。この競馬を重んじるような厩舎の姿勢は好きですね。そして下の画像では途中から吉田師みずから馬を引いてくれています。「よーしよし」とメガロスを声をかけたのが聞こえました。メガロス、次走で挽回だ!