いよいよ競馬の祭典と言われる日本ダービーです。私は正式名称の東京優駿の方が言い方として好きですね。今年もラフィアンからは出走馬がいないのは残念でしたが。
さて、今年のダービーの出走の全馬がサンデーの孫(父サンデー16頭、母父サンデー2頭)ということでちょっとした話題になっています。もっともここ数年はクラシックなどでは出走馬の半分から8割はそういう状態が続いていたので今更驚くことではないですが。ちなみに先週のオークスは18頭中14頭がサンデーの血を持っていました。
ラフィアンでも惜しくもダービー出走を逃しましたが今日のOP白百合Sを快勝したラクリマや新潟2歳勝ちでオークス6着のイサベス、マイネルではありませんが皐月とNHKマイルに出走したプレイは母父サンデーです。ロージズインメイ産駒のショコラーデとソルシエールはサンデーの血がなくても頑張ってクラシックに出走しましたが苦戦続きでした。やはりクラシック路線ではサンデー血統は確率が高くて強力な印象です。
この時代の流れを反映してか、今年のラフィアンの募集馬も51頭中40頭がサンデーの血を持っています。このことは必然的で抗いがたいことだと思います。来年はコンデュイット産駒が出ますので今年よりはだいぶその割合は減少するとは思いますが。
一口馬主は大別して
1.
これだけサンデーの血が走っているのだからやっぱりサンデー系、母父サンデーが欲しい!
というタイプと、
2.
サンデーばかりじゃつまらないな。マイナーな血統でサンデー血統の良血馬に勝つのが快感なんだ!
というタイプがいるかと思います。
3.
サンデーかどうかなんて特に気にしない。いいと思った馬を選ぶだけ。
って人ももちろんいるかと思いますが。
私自身は3歳にアドマイヤマックス産駒のメガロスを持っているように完全な2.のタイプではないですが、そちらに寄っているのは間違いありません。過去の出資馬でもサンデー系は2頭のみでした。サンデー全てを避けているわけでなく、社台系のクラブで多くある種牡馬、例えばアグネスタキオンやディープインパクトをラフィアンで選んでもお買い得でないし、なにかつまらない、できればラフィアンならではの血統やマイナー血統がいいという気持ちがあります。しかし、現在のようにこれだけサンデー血統が増えて募集馬にも入ってくると、それを嫌ってかかるのはおそらく賢くないですね。3.が一番健全な考え方だとは思います。
さて、クラシックでは上記のようにサンデー血統の天下ですが、例えば今年のフェブラリーSと高松宮記念のサンデー血統の割合を見てると、両者ともにわずか3頭しかいないのです。もっとも、ダート路線もこないだまでカネヒキリ、ヴァーミリアンが席巻し、フェブラリーSもエスポワールシチーとスマートファルコンは不出走。高松宮記念も勝ち馬はキンシャサノキセキで、サンデー血統がこれらの路線でも強力なのは間違いないのですが、クラシック路線に比べればはるかに他の血統でも勝負になっていると言えます。
乱暴な言い方をしてしまえば、クラシックを展望したい中距離路線ならサンデー血統、他の路線なら非サンデーでもなんとかなる、ということになります。なので、非サンデー血統を選ぶなら最初から短距離かダート馬になりそうな馬の方が効率的かもしれません。この面からも、今年の募集馬ではコスモバルクの弟であるイセノトウショウの10は父プリサイスエンドで、適性も短距離、ダート寄りにありそうで非サンデー馬の中では一番の注目です。