2010/06/09

マイネルシェモードのこれまで

マイネルシェモード(募集名ホリノセレタの07)は父バゴの3歳馬。もうすぐ2歳の新馬戦が始まろうとしていますが残念ながらまだデビューできていません。

マイネルシェモード
牡/黒鹿毛/2007年5月28日生まれ/生産:法理牧場/2400万円(100口) 父:バゴ/母:ホリノセレタ/関東:萩原清

シェモードが募集された年はビッグレッド期待のロージズインメイ産駒が初年度で募集馬にはロージズ産駒が大量に溢れかえっていました。私もせっかくラフィアンの会員やっているのだからこのロージズ祭に乗らない手はないと思って、最初はダイイチビビットの07(現マイネアロマ)に応募したのですが人気になってしまい、残念ながら抽選で外れてしまいました。他のロージズの仔はそれほどピンとこなくて次の候補となったのがバゴでした。

バゴは外国馬ですがジャパンカップにも出走したので馴染みがありました。トニービン以降は日本で種牡馬成功していない凱旋門賞馬だけど、バゴは2歳時にマイルのG1も勝っているし、祖母、曽祖母は短距離のチャンピオン。他の凱旋門賞馬とは一味違います。父はブラッシングルーム系のナシュワン。母系はヌレエフ、ミスプロ、ヘイローと馴染みの大種牡馬が重ねられているのも魅力です。この血統と実績なら日本でも十分スピードは通用する!同じ協会の欧州系種牡馬のダンシングブレーヴやオペラハウスみたいになってもおかしくない。なんとなくそう思いました。

1次募集にはバゴ産駒が1頭、リンクシェーマの07(現マイネルカイロス)がいましたが、これが一口25万と高値とため躊躇します。どうも一つ上のアリオン(父デジタル)の調教の評判が非常によいので、それが本馬の価格にも反映されたみたいです。この理由でこの価格は出す気が起きなかったのでそのまま1次募集は見送りに。2次募集まで待つことになります。

ビッグレッドがサマーセールやオータムセールでバゴ産駒を3頭買ったことはわかったので、それが2次募集に入ることを期待しました。そしてそのうちの一頭が募集されたのがホリノセレタの07、現マイネルシェモードです。ただ価格が一口24万、総額2400万と安くはありませんでした。これはサマーセールで1520万円と最高価格で取引されたので、仕入れ値を考えればまぁ妥当な募集価格となります。母父ノーザンテースト、母母父トライバルチーフと日本で馴染みの血統。母が19歳時の仔と高齢出産ですが、兄弟は7頭が中央で勝ち上がり、3勝馬、4勝馬も3頭います。またマイネルの馬も2頭(セルバとセネター)いて、共に1勝をあげています。なかなか優秀な繁殖成績です。高齢出産、5月28日と遅生まれは正直気になりましたが、この繁殖なら少なくとも1勝はしてくれてそう、そしてバゴは2年目から産駒数が激減してしまっているので翌年以降募集馬に入る可能性は低いことから、高いけど出資に踏み切りました。もちろんマイルでも通用するスピードはあると見込んでの出資です。シェモードは人気がなくて応募数は伸びませんでした。同じバゴのカイロスは満口になったのに。最終的に19口。これはこの年の全体で下から2番目の応募数です。

所属は関東の萩原厩舎。本馬に出資してまもなく同厩舎のロジユニヴァースがラジオNIKKEI賞を快勝しクラシックの有力候補になり、後にダービーを勝つことになります。ラフィアンの厩舎のダービー厩舎はほとんどいないので、少し恵まれた気分にはなりました。

シェモードは当初は可もなく不可もなくといった感じでそれなりに順調で2歳の7月末には入厩の話がでて鉾田に入厩しました。しかし、鉾田でのゲートで立ち上がってしまい怪我をして北海道に戻ってしまいました。それがシェモードの苦難の始まり。また挫石をしたりなかなか仕上がらなかったりで年明けの1月にようやく再入厩。さあこれからと思いきや、今度はトレセン内で暴れて転倒してしまいトモに怪我をして鉾田に逆戻り。今度も皮膚病、発熱などを経験し、5月にようやくようやく再々入厩しました。

これまで牧場やラフィアンの人からシェモードに関して良い話は聞きません。セリの価格が高いだけに当初の期待は大きかったようですが。しかし、能力に関してそれほど悪い話も聞きません。これまで単に運が悪すぎただけかもしれません。現在、入厩しても前科があるだけに慎重にゆっくり調整されています。もう未勝利のリミットも迫っているのですがまだ本格的な調教はこれからです。さて、シェモードどうなるでしょうか。もちろん私はこれから動きが変わってくれると信じます。デビューは福島開催を予定。もうすぐです。

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