一昔前はサンデーサイレンスと並び称され、毎年のようにクラシックにも有力馬を出していたブライアンズタイムですが、タニノギムレット以降はダート向きの種牡馬という印象になりここ2,3年は特に元気がありません。
ここ10年ほどの世代ごとの成績を見てみます。
年度 順位 出走頭数 勝馬数 勝馬率 EI
99 2 80 38 0.475 1.94
00 3 88 42 0.477 1.53
01 5 83 37 0.466 1.61
02 5 97 44 0.454 1.53
03 10 101 40 0.396 1.16
04 8 71 35 0.493 1.81
05 11 52 33 0.635 2.17
06 21 49 24 0.490 1.21
07 20 54 19 0.352 1.11
99年度はタニノギムレットの世代です。06、07年度産は明らかに勢いがありません。出走頭数とEI両方で落ち込みが見られるので、質量ともに下がっていることになります。今年26歳とかなり高齢なので種付け数を抑ええて産駒減少しているのかもしれませんが、05年に1000万だった種付け料が、10年には400万まで下がっているところを見ると、サンデー二世達をはじめとする社台ブランドに負けて人気が落ち、良質の繁殖牝馬を集められなくなったことも原因と考えられます。
繁殖牝馬と違って、種牡馬には精子の受胎力の劣化はありますが能力の劣化はありません。牡馬が伝えるのは遺伝子でその遺伝情報は歳をとっても変わりませんので。もしナリタブライアンやマヤノトップガンの今の競馬に現れても通用するなら、ブライアンズタイムもまだまだ通用するはずなのです。
社長はブライアンズタイムを非常に評価しているみたいで、09年度産の現2歳世代に3頭の自家生産のブライアンズタイムが募集馬に入りました。10年度産にも3頭の産駒がいます。これはとても良い方針だと思っています。クラブとの相性がいいのも有名です。
ラフィアンからも05年度産からマイネルチャールズがクラシックまであと一歩のところまで行きました。是非それに続く、いやそれを超えるタニノギムレットのような馬が現れて欲しいと思いますが・・・。もし現れるのならもちろん出資しておきたい。ブライアンズタイムも残せる世代をそう多くはないでしょう。ちなみに10年度産では個人的にコスモフォーチュンの牝馬が楽しみです。
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