2011/12/30

今月のラフィアン会報の巻頭言から

今月のラフィアン会報の紘和社長による巻頭言の内容が各所で話題となりました。悪い意味で。

要約と私の所感を付け加えると、

・2011年は大変不満の残る結果でした。
→さすがに危機意識は持たれています。

・繰り返しになりますが、ここ数年の成績の低迷は「結果的に」募集馬の質に問題がありました。
→このことは社長よりもむしろ総帥の口から度々聞いていたことです。やはり親子で主張を統一するのでしょうね。

その根拠をいくつか
・クラブ所有馬の勝ち上がり率がBRFの生産馬のそれに劣ること。つまり仕入れがまずかった。
→厳選したはずのクラブ馬が厳選前の生産馬より劣るのはたしかにマズい。。。仕入れがまずかった、というのもマズいけど。

・BRFへの預託馬は比較的よく走っている。つまり育成に「大きな」問題はない。
・BRF各場と鉾田トレセンの調教はうまくいっている。チャールズやバルク、キッツの例もある。
・上位厩舎から下位厩舎への転厩馬でも活躍馬が出る。
→鉾田に関しては開設当初に比べたらだいぶ問題点は解消されてきた印象はあります。たしかに「大きな」問題はない気はしますけどね。トップの社台と比べたりしたらキリがないですが。

・騎手に関して…
→要はラフィアンの言うことを聞いてくれるお付き合いしやすい騎手達に偏重しているってことです。確かにいわゆる上位騎手ほどプライドは高く、また社台優先となるのでラフィアンの言うことは聞いてくれにくくなるでしょうね。

・それぞれについても改善はしていますが、これらは劇的に成績を押し上げる要素にはなりえません。やはり馬の選定は最優先なのです。
→わかりました。なんとか頑張ってください。


私にとっては、それぞれに関してはこれまでにもどこかで聞いたことのある主張ばかりで特に目新しさはなかったのですが、現状に不満を抱えている会員の方々には起爆剤となったようですね。多くの方は馬の選定以外にも大きな問題点はあると考えているし、馬の選定が問題ならそれの解決策も示されていないと不満を持たれたようです。あとは成績低下の謝罪の誠意が足りないとも思われたみたいです。。

馬の選定に関しては、これは「これまでの反省を生かして頑張る」しかないことは分かります。なので、こちらも「なんとか頑張ってください」としか言えません。それが信じられるなら会員を続ける、信じられないのなら辞めるだけの話で。

馬の運営に関すること、特に厩舎や騎手の選定に関しては、私は会員があれこれ言うことではないと考えています。世の中には不条理、不整合なことが山ほどありますが、競馬の世界に関しても例外ではありません。我々素人が最適と思うことが最適とは限らないのかもしれません。ある程度はラフィアンと話が通じてお付き合いしやすい厩舎や騎手に偏ることは仕方のない部分はあると思います。

社長や牧場のスタッフ、事務の方々みんなが、現状には危機感を持っているし、なんとか成績を上げたいと努力してくれていると私は知っています。誰だってもっと勝ちたいと思っているに決まっています。社台グループの大資本がさらに資本を集める一人勝ちの構造、育成・調教技術のコモディティ化の進行などなど。成績向上は決して楽な道のりではないでしょうが頑張ってほしいと思います。

私にとって一口馬主は生活がかかっているわけでもない所詮は趣味の一つ。当事者ではないある意味気楽な立場です。ですので細かいことをいちいち気にしてストレスを溜めるのもバカバカしいという思いもあります。

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