2011/08/30

競馬とTPP

本日、野田さんが新しい民主党代表に決まり、近々首相にも任命されることになります。さて、民主党内では前原さんもでしたが、この野田さんもTPP推進派のようです。TPPとは「環太平洋戦略的経済連携協定」の略語でして、その加盟国の間で貿易の関税を0にしようと言うものです。日本にとっては工業製品の輸出に関しては大きなメリットがありますが、農業に関してはオーストラリアやアメリカから安い作物が関税なしで入ってくることになるため、日本の農業が打撃を受けると反対する人も多いわけです。

さて、このTPPですが競馬も無関係ではありません。現在競走馬の輸入に関しても1頭あたり340万円もの関税がかかっているからです。少し前までは600万円でした。TPP参加となると加盟国であるオーストラリア、ニュージーランド、アメリカから安くて強い競走馬が大量に入ってくることになるかもしれません。

日本馬も強くなったとはいえ、水準価格以下での比較ではオーストラリアやアメリカ生産馬には敵わないと思います。これは農作物にも言えることですが、向こうは日本とは比べ物にならないほどの広い土地で、大量に昼夜放牧されながら育ち、とにかく一頭あたりの人件費や資料代は日本より遙かに安いはずです。

例え関税がなくなっても、アメリカやオーストラリアからの輸送費はそれなりにかかるもの。それらも馬鹿にはできないものです。しかし最近は競走馬の大量消費地となりうる中国本土でも競馬が解禁になりました。このため、アメリカのキーンランド社やオーストラリアのマジックミリオン社が中国本土でセリを計画していたり、その際に競争馬をフェリーで大量に運ぶことも考えられているようです。つまり米、豪が催す中国でのセリで馬を買い、日本に船で輸送するルートができるかもしれません。中国を中心に、香港、シンガポール、韓国、そして日本などのために米、豪から、大量にまとめて、そしてこれまでよりも遙かに低価格で入ってくることになるだろうと言うことです。

他の農作物や製品もそうですが、関税が0になると国産の高級品は差別化できるのでなんとか生き残ることができますが、大半の標準以下のものは安い外国産にとって代わられることになります。競馬で言うと、社台グループと他の一部の牧場のみが生き残り、ほとんどの中小の牧場はなくなってしまうことになります。もっとも現在でも中小の牧場は虫の息状態で国内の競争だけでも淘汰が続いている時代ですが。

我々、(一口)馬主などの消費者に取っては、良いマル外が安く手に入ることになるしメリットの方が大きいでしょう。生産者達にとっては厳しい競争を強いられることになりますが。我らがビッグレッドファームはどうなるでしょうか。おそらく生産は一分の良血のみを除いて撤退し、育成中心の牧場となってしまうかもしれませんね。

2011/08/29

今日の結果を受けて


エクレウスの新馬戦はライブではradikoの音声のみで、後に映像を確認しました。 

レースは超スローで、道中は後方2番手でしたが、早めに進出し4コーナーでは先団に並びかける位置まで来ていたので、それ自体はそれほどは問題なかったと思います。しかし、直線に入ってからはまっすぐ走っていませんでしたね。 結果6着、掲示板を外すとは思いませんでした。。

丹内騎手に乗り替わりでしたが、松岡騎手でも今日は勝てなかったと思います。残念な結果となってしまいました。総帥も相当凹んでいそうです。 

代わりというわけでありませんが、この世代最初で唯一の勝ち馬のロブストがクローバー賞を快勝。これを含めラフィアンは今週4勝。来週以降にもつながってほしいものです。

2011/08/27

マイネルエクレウス いよいよデビュー

8/26 金
マイネルエクレウスは、28日(日)、札幌5Rの芝1800mに松岡騎手でデビューします。13日(土)、17日(水)と連続でハードな追い切りをこなしており、体だけでなく息もしっかりできたというジャッジです。この中間は少しセーブし、最終追い切りは長めから直線で軽く気合を付けてパートナーに併入しました。無理に追いつこうとしておらず、多少の遅れは気になりません。畠山師は「多少もっさりしていたようだが、普段はマイペースなので、それが影響しているかもしれない。実戦に行ってスイッチが入ってくれれば。現地の厩務員は良い手応えを掴んでいるようだし、新馬勝ちを狙っていますよ」とコメント。真歌トレーニングパークでの動きが一際目立っていた馬だけに注目をしています。

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いよいよ今年のラフィアン2歳馬で一番の大物と言われるエクレウスがデビューします。私のように出資していない会員達も皆注目していることでしょう。今週は注目馬として各所で記事になっていました。

来年のダービー馬候補、ということですが、私はこれだけ調教が動くのはやはりマイラーではないかと勝手に推測しています。ちょうど同じように大物候補だったマイネルスケルツィのようなタイプですね。この馬もダービーよりも朝日杯やNHKマイルを目指しているんじゃないかな、と。

何はともあれ、日曜日にラフィアンに明るい話題を与えるくれる走りをなんとか見せて欲しいと思っています。



ヴォヤージ 無事に宮本厩舎に入厩

8/26 金
マイネヴォヤージは、栗東で調整中。到着翌朝木曜日の体温計測で38.5度と若干熱が高めだったため、その日は厩舎周りの曳き運動でとどめました。1日楽をさせた効果があり、きょう金曜日には平熱へ。さっそく馬場入りし、坂路1本を軽いキャンターで駆け上がった後、ゲート練習を行いました。宮本師は「大人しくて手が掛からないですね。輸送熱ももう大丈夫だと思いますよ」と述べていました。

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軽い発熱があったようですが、24日に無事栗東の宮本厩舎に入厩することができました。本格的な調教はまだこれからですね。

デビューは大体1ヶ月後でしょうか。関西の秋開催は社台の良血馬たちが大挙デビューする時期と重なります。さらにヴォヤージはマル外なので牝馬限定戦は出られず牡馬相手に混合戦で戦わなくてはいけません。なんとか頑張ってほしいものです。

メガロスとショコラーデ 小倉で同日出走予定

8/26 金
マイネルメガロスは、無事に栗東に到着し、20日(土)の検疫で西園厩舎に入厩しました。坂路を中心に乗り込まれています。24日(水)には新潟2歳Sに出走を予定しているハッシュドトーンを相手に坂路で54.6秒をマークしました。西園調教師は「転厩前に担当していた厩務員からは『走る馬』だと聞いているし、未勝利を勝ったときのタイムも優秀だと思う。追い切りの動きも悪くなかった。レースで走らせるのが楽しみ」と語っていました。9月3日、小倉の芝1200mに佐藤哲三騎手騎乗で出走する予定です。

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20日に長期休養明けに初めて西園厩舎に入厩したばかりのメガロスですが、なんと早くも来週のレースに出走予定となるようです。小倉1200mは初勝利をあげた舞台でもあります。

運のいいことに、ちょうど同日小倉は吉田厩舎のかつての同厩馬ショコラーデも北九州短距離Sに出走予定となっています。こちらも1200m。

これはもう小倉に行くしかないですね。2頭とも予定変更なく無事に出走してください。楽しみです。

2011/08/25

成績不振だけども

今年の(も)ラフィアンの成績が振るいませんね。各掲示板でも皆ブーブー言っております。現段階で37勝(地方4勝含む)で昨年のこの時点での47勝を大きく下回っています。2歳戦は35頭デビューして勝ったのはロブスト一頭。昨年はこの時点で5頭勝ちあがっていました。ここ数年徐々に勝ちあがる馬が減ってきたために、それらが古馬の世代になって全体の勝ち星の減少につながってきたということでしょうか。

私はラフィアンの基本的方針は理解しているつもりだし、社長やスタッフの方々も熱意を持って取り組んでいると思っているので、ただ結果が伴ってくれるよう応援するのみですね。例え、やり方(育成、仕入れ、厩舎、騎手など、事務的サービスは除く)に文句言っても変わらないし、応援しかできませんしね。ちょうど今週に大物候補のエクレウスもデビューしますので、なんとか勝ち上がってほしいものです。

前にも書きましたが、私は今のところラフィアンを辞めることは考えていません。3歳馬2頭の勝ち上がってくれたし、2歳馬でデビューしたアルナイルも勝てないまでも好勝負はしているので、そのうち勝ち上がってくれると思っています。先日入厩したヴォヤージとまだ牧場にいるパティも頑張って欲しいものです。やはり続けるかどうかは自分の出資馬が勝ち上がれるかどうかです。例えクラブが好調でも自分の愛馬達がダメダメなら萎えて続ける気力がなくなるでしょう。

他のクラブに移ることはないと思います。ラフィアンで早10年。このクラブに慣れてしまったし、今更変えるのもメンドくさいものです。もし私がラフィアンを辞めるときは、それは一口馬主自体から撤退するときだと思います。それまでこのブログは続くのか。。。

2011/08/23

ショコラーデ 次走は北九州短距離Sか

8/22 月
マイネショコラーデは、20日(土)新潟11レース長岡ステークスに出走し7着でした。次走については、厩舎に戻って状態をみたうえで検討しますが、9月3日(土)小倉・北九州短距離S芝1200mが候補にあがっています。

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まだ確定ではありませんが、次走は小倉のレースが目標と出ました。実は今回のレース前から、もし今回勝てなかったらこのレースに出てくれないかな、と思っておりました。

夏のローカル開催の中で小倉競馬場が一番手軽に行ける、かつまだ小倉競馬場には行ったことがない、ということと、今は実家が福岡のためついでに帰れるというのもあります。さらにこのレースは兄ドリームバレンチノも出走して兄妹対決が実現するかもしれません。

というわけで、ぜひショコラーデには中一週となりますが、なんとか元気に北九州短距離Sに出走してほしいところです。もちろんドリームバレンチノも。今回は7着でしたが、色々とうまくいけばこのクラスは勝てると思っています。

2011/08/21

ショコラーデ 長岡Sは残念、7着

今回は現地に行かずテレビでの観戦。パドックは観ることができずレースのみです。最終的に単勝13.4倍の6番人気でした。

レースはスタートもよく道中3、4番手を進むことができ、大外枠で外外を回らされることのない理想的な位置取りでした。最近は前に付けられないレースが続いていたのでこの点はよかったです。1400mの距離、初の左回りも問題はなかったようです。

しかし、勝負所で少し置かれてしまい、直線向いたときには中段まで下がってしまいました。でも、そこから少し盛り返して7着。着順は残念な結果ですが勝馬からは0.4s差なので大きく悲観することはないでしょう。

今回も他馬を気にする癖を見せてしまいましたね。前にも書いたのですが、私はこれはフィリーズレビューのときの海老名騎手のクソ騎乗で、他馬に挟まれてた事故が原因だと思っています。2歳のときはこんなことは一度もありませんでしたからね。馬は一度恐怖を覚えるとなかなか忘れることができません。ですが、これからなんとか少しずつ慣れて克服していってほしいとは思います。

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柴田大騎手「和田騎手に癖を確認しておいたが、彼がいうとおりに他馬を気にするところがあり、4コーナーで勝ち馬が寄ってきたときに自分から逃げようとしていた。最後までバテていないし、頑張っていたと思う」

2011/08/20

ショコラーデ 良い状態で長岡Sへ

8/19 金

マイネショコラーデは、20日(土)、新潟11Rの長岡S・芝1400mに、51キロの斤量に対応できる柴田大知騎手で臨みます。前走で内から差されたエイシンパンサーとの再戦。一瞬の動きは相手が上かもしれませんが、トータルの能力差としては拮抗している印象です。吉田師は「前走はのんびしていたくらいだったのですが、一度使って気合いの乗りがぐんと良くなっている。ハミ掛かりが全然違いますね。状態はかなりのレベル」とレースを楽しみにしている様子でした。

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この中間はなかなか調教の動きもよかったようですし、休み明けを一度使った今回は期待が高まりますね。大外15番は少し気になるのですが、最近ショコラーデはレース中に他馬を怖がるようなところがあるみたいなので、包まれる心配のない大外は内枠よりもよかったかな、と思うことにします。距離も1400なら問題ないと思っています。

私はまだ新潟に行ったことがないので、今回新潟行きも検討してみましたが、やはり関西からはなかなかに遠い、断念してしまいました。明日はテレビの前で応援することになります。

2011/08/18

メガロス 突如、西園厩舎へ転厩


8/17 水


マイネルメガロスは、8月上旬の入厩を依頼していましたが、吉田厩舎の馬房の都合がつかず、入厩に時間が掛かりそうな状況です。そのため栗東の西園正都厩舎へ転厩することになり、あす18日(木)に真歌トレーニングパークを出発することになりました。20日(土)の検疫で栗東トレセンへ入厩する予定です。

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あまりに突然の転厩で驚きました。しかし、ラフィアンで関西馬の転厩というと関東行きがほとんどなだけに西園厩舎とは意外です。厩舎成績で言うと吉田厩舎より上なのでさらに珍しい。もしかしてメガロスは期待されているでしょうか。あと、同じ関西の厩舎なので変わらず応援に行けるのはよかったことです。

それにしても、いくら馬房の都合がつかないからといって随分あっさりと転厩になりました。結局は未遂に終わりましたが、引退したクラッチも吉田厩舎からの転厩の話が出ました。もしかしてラフィアンと吉田厩舎の繋がりが弱まっているかもしれません。現在、吉田厩舎にはコスモの馬はいないし、またラフィアン募集馬で吉田厩舎予定は1頭だけでした。私はまだショコラーデも吉田厩舎でお世話になっていて、頼りにしている厩舎だけに寂しくもあります。
 

2011/08/17

ヴォヤージ もうすぐ栗東に入厩予定


8/16 火


マイネヴォヤージは、ビッグレッドファーム明和で調整中。坂路でキャンター1100m1~2本の運動をしています。入厩へ向けて、引き続き坂路2本を駆け上がる日を週1~2度設けるなどして強い負荷をかけていますが、馬体重が430キロ前後で安定できているのは嬉しいこと。先日、久しぶりに併せ馬で他馬と競わせた際は、跨がったスタッフの体重が重かったせいもあって手応えは悪かったのですが、普段は手綱を抑えるのがきついほどで心配はしていません。息もできていて態勢が整ってきました。来週か再来週にも栗東の宮本厩舎へ移動する予定です。


 


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前回の近況で今月中の入厩予定が出ましたが、もしかしたら札幌の可能性もありました。栗東へということで安心しましたね。これでデビュー戦は関西になるのでたぶん観戦に行けるでしょう。


↓以前と比べたらかなり肉付きがよくなったように見えます。


パティ 入厩はまだ先か

8/16 火
マイネパティは、コスモヴューファームで調整中。坂路でキャンター800m1~2本の運動をしています。ハロン18秒前後の乗り込みに、15-15をプラスして鍛えているところです。軽量ゆえに素軽い脚さばきを見せますが、迫力という点ではやはり物足りません。少しでも馬体にボリュームが出ればという思いから、現在も休養中と同様に、できるだけ青草を口にできる環境下におくようにしています。

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馬体の小ささのことに触れられないことのないパティの近況。今回もやはり指摘されました。併せ馬でも走る気を見せるしスピードもそれなりにあるようですが。。。馬体のことはある程度は割りきらなくてはいけませんかね。でもCVFのスタッフが少しでもパティの馬体を大きくしようと工夫してくれていることは分かります。前に今月中に入厩という話もあったのですが、もう少し延びそうな感じです。

↓う~ん、こうして見るとやっぱりまだ華奢ですね。


↓見る角度によっては逞しく見えなくないですけどね。

2011/08/16

サマーセールにBRF生産馬が上場

今年のビッグレッド、なんとサマーセール(9月5-9日)に生産馬を出すようです。これまでも恐らく中央では通用しないと判断した生産馬を放出はしていました。ですが、その中からシェーカーなど勝ち上がった馬も出てしまうこともあるわけです。

セリに上場するのは初めてでしょうか?出るのは以下の6頭です。全馬9/5に上場予定です。コスモスプラッシュは募集馬に入らないかと思っていた馬ですね。こんな形で名前を目にするとは。

アドマイヤマックス × ゲイリーピクシー 牝 カタログ
アドマイヤマックス × コスモカメリア   牡 カタログ
ロージズインメイ × コスモスプラッシュ 牡 カタログ
アドマイヤマックス × コスモミール    牝 カタログ
ステイゴールド × ブライトンビコー    牡 カタログ
アドマイヤマックス × マイネヴィーナス 牡 カタログ

一応はラフィアンの募集馬選考にもれ、中央に通用するか微妙というレベルの馬だとは思うのですけどね。。。でも、せっかく上場するからにはしっかりと売れて、かつあまり活躍しないことを祈りましょう。(少なくともラフィアン馬よりも)

2011/08/08

アルナイル 3戦目は4着

アルナイルの3戦目。WINSで観戦の予定だったのですが、1Rで寝坊してしまい諦めて自宅でradikoで聴くことに。なので映像は見れていません。

スタートは良く道中は3番手を進んでいましたが、その前を行っていた2頭のワンツー。上がりの1,2番もその2頭なので、前を行っていたアルナイルにとって悪くない展開でしたが、残念ながら上位2頭には完敗でした。でも、1800mの距離もこなしてくれたり、負けたとはいえ0.4秒差なのでそんなに悲観することはないですよね。

コスモが2着で、マイネルは3、4、8着。今年は今のところマイネルよりもコスモの方が好成績が目立ちます。でも、函館2歳Sのコスモメガトロンも負けてしまいましたが。。。

(競馬場速報より)
三浦騎手「ゲートを出たので、そのまま流れに乗せた。前走で反応が良くなかったこともあり、早めに動こうと考えていたが、外から鈴来さんの馬が来たのであのタイミングで動いて行った。いい脚を長く使ってよく頑張っている。距離も大丈夫だった。」

2011/08/06

アルナイル 3戦目は1800戦に挑戦

8/5 金
マイネアルナイルは、7日(日)、函館1Rの芝1800mに三浦騎手で出走します。前走の敗因がいまひとつはっきりしませんが、体調は至って良好。動きもこの馬の水準に達しているように見えます。中村師は「『馬体をさらに引き締めるように』と現地に指示してある。飼い葉を減らして絞っては意味がなく、運動量を増やして対応してきた。1200mではちょっと忙しかったから、今度は競馬がしやすいと思う。ただ、お母さんはこの距離がぎりぎりだった。そのあたりがどうかな」とコメントしていました。

* * *

アルナイルの3戦目は引き続き函館。前2戦は牝馬限定の1200m戦でしたが、やはりテンでモタつき気味なので、今回は1800mに挑戦します。中村師も懸念しているように私も1800m、しかも牡馬相手だと少しきつく感じます。でもやってみなくては分かりませんので、思い切り走ってきてほしいと思います。

このレースは他に、マイネルサムアップ、マイネルカブト、それにコスモラヴィータとビッグレッド4頭だし。アルナイルがダメだった場合でも、まだどれかが勝てればいいですけどね。。。

2011/08/05

八戸市場落札馬

昨日、青森で八戸市場がありました。BRF&CVFの落札馬は以下の3頭です。価格は税抜き表示です。

BRF落札馬
マイネルラヴ×トリプルタイム 牝 500万円 (カタログ
オンファイア×ベティフォーエバー 牝 140万円 (カタログ

CVF落札馬
バブルガムフェロー×クリスマスアウィン 牝 100万円 (カタログ

トリプルタイムも上がなかなか活躍していて良さそうですが、ベティフォーエバーも牝系は良くてオンファイア×ブラックホークという渋い配合。オンファイアは全兄ディープインパクトと違って短距離産駒が多いです。興味あります。

八戸市場は上場頭数が手頃(今年は64頭)で、全馬それなりに時間をかけて見ることができるので、得意なセリだと紘和社長は言っていました。かつてマイネレーツェルもこのセリで仕入れました。

昨年の八戸市場落札馬で募集馬になったのは、マイネルカーミンとマイネルユリウスですね。ユリウスは評判馬でしたが、入厩後、怪我のためにまた牧場へ戻ってしまいました。カーミンももうすぐデビューみたいです。注目ですね。

2011/08/03

ヴォヤージ 8月中に入厩するかも

8/2 火
マイネヴォヤージは、ビッグレッドファーム明和で調整中。坂路でキャンター1100m1~2本の運動をしています。びしっと攻めても細化しない、丈夫な体質に。各部位の筋肉も盛り上がり、以前の華奢なイメージがずいぶん薄れています。食べたものが身になり、馬体重は2週前から9キロ増の437キロでした。追い切りの動きも良く、速いペースにも難なく対応できています。この様子なら8月中にも入厩できるでしょう。秋開催のデビューを目標にしています。

* * *

強めの調教を続けて馬体重437キロなら、もう馬体の小ささは気にしなくてもいいかもしれません。これからも成長はしてくれるでしょうし。これはとても嬉しい。

ヴォヤージにも初めて入厩の予定が出ました。今月中とは!もう少しかかると思っていました。9月だと時期的に札幌の可能性もあるのですが、やっぱり観戦に行ける阪神でデビューしてほしいですね。

初年度産駒がアイルランドで重賞勝ちして、種牡馬として上々のスタートを切ったテオフィロですが、日本でヴォヤージ以外のもう一頭のテオフィロ産駒が既にデビューしていました。トレッビアーノという牝馬でダート1200mで2戦していますが、12着、9着という結果となっています。

2011/08/01

スプリント雑記3 日本のスプリント路線へ望むこと

スプリント雑記も3回目。「日本と世界のスプリントの現状」、「グローバルスプリントチャレンジ」の続きです。

これまでの述べてきたように、日本のスプリントは香港、オーストラリア、アメリカらに比べてレベルは落ちる。しかし、このままで言いのか?と問いたところで、多くの競馬ファンらは別にここままでいい、と答えそうな気がする。やっぱり日本の中心は中距離路線であるし、そこでナカヤマフェスタが凱旋門賞で2着となったり、ドバイWCでヴィクトワールピサが勝利したりと実績を残している。この路線で結果が出ていれば短距離で水を開けられていても気にならない人も多いと思う。日本の馬達がスプリント路線でも世界で活躍してほしいと願うのは、私のように一部のコアな競馬ファンに限られるとは思う。しかし、ここではどうすれば日本のスプリンターが強くなれるのか少し考えてみたい。

香港、オーストラリア、そしてアメリカでもセン馬ばかりであるが、セン馬は馬の気性を抑えて扱いやすくすること、そして長く走れるようにすることには効果があるとは思うが、馬の能力の絶対値は変わらないと思う。あと香港馬にはサイレントウィットネスの570kgのように巨漢馬が多いイメージもあるが、この馬は例外的で、テイクオーバーターゲットはスプリンターズSで518㎏であったし、これくらいの大型馬なら日本でもいくらでもいる。馬体の大きさの違いは気にするほどでもないと思う。中距離も合わせてトトータルで見れば、日本は香港、オーストラリアに馬の質で負けていることはないので、やはりスプリンターの価値の持ち方、どれだけ限られた生産資源をスプリンター血統に割り振れるか、いかに最初からスプリンターとして育てられるかであろう。

まずはスプリント路線の充実について。JRAとしては決してこの路線を軽視はしてないとは思う。スプリンターズSと高松宮記念の両G1を設立して以降も、徐々に短距離重賞は増えてきた。新潟で直線重賞アイビスサマーダッシュもできたし、サマースプリントシリーズも5つの重賞が揃っている。地方競馬の方でも今年、地方競馬スーパースプリントシリーズというものができた。各地方競馬場で最短のコースを使用したシリーズで、距離は800mから1000mである。これはなかなか面白い試みだと思う。

だが、日本のスプリンターが強くなるためにはまだ足りない。もう一段の充実を望みたい。そのためには2歳と3歳春のスプリント路線の充実である。2歳12月には朝日杯フューチュリティSと阪神ジュベナイルフィリーズがあるし、3歳春にもNHKマイルCがある。しかし、もはやマイル路線とは短距離とは違う。どちらかと言えば中距離に近い路線である。スプリンター向きの馬は無理にマイルを走らず、早くからスプリントに専念した方がいいのである。スプリンターの特性は、1200でも先行して粘り込むようなレースをする馬で適性は見極めやすいと思う。

スプリント路線、そしてダート路線にも言えることだが、JRAはこれまで3歳春までのこれらの路線は充実させてこなかった。スプリント重賞は2歳には複数あるが、3歳春はファルコンS(1200m)、それと桜花賞トライアルであるフィリーズレビュー(1400m)のみである。ダートはユニコーンS一つでそれもダービー後である。これはスプリントやダートの重賞で賞金を上乗せた馬にクラシックには出て欲しくないという意図があるものと思われる。しかし、一昔前までは短距離馬だろうがダート馬だろうが賞金さえクリアしていたら何が何でもダービー、オークスという時代もあったが、最近は賞金はあっても短距離馬やダート馬は出てもどうせ勝てなくて消耗するだけなので、空気を読んで出ない陣営が増えてきた。逆に3歳のスプリント路線が充実すれば、クラシックの枠を心配せずともスプリントの重賞の方に進んでくれるはずである。
オーストラリアの馬達が中距離のクラシックよりも2歳スプリント戦のゴールデンスリッパーSを目標とするように早い時期のスプリンターにとっての目標はあった方がいい。現在はファルコンSのみである3歳スプリント重賞だが、3つにしてスプリント3冠にしてほしい。できれば距離は1000、1200、1400と異なる方が面白い。G1である必要はないと思う。クラシックの時期と重なればスプリンターはそちらに流れ、クラシックの枠にとっても良いことになるはずである。できれば2歳暮れでも牡牝混合の1200mのG1、無理ならG2がほしい。フェアリーSも1600mになってしまったこともあるし。路線が充実してくれば、生産の方でもよりスプリンターを意識した配合が増えてくるはずである。例え上記の重賞改革を行っても、日本が香港やオーストラリアのスプリンター達に層の厚さで敵うことはないのではあるが、それでもトップレベルに育つ馬がポツポツでも出てきてくれればと思う。

日本ではサンデー系の中ではスプリント実績があるフジキセキだが、これがオーストラリアへシャトル種牡馬となったときには、スプリンター種牡馬としては失敗と見なされてしまった。活躍馬がでたがSun Classique (ドバイシーマクラシック)のように中距離馬でスプリンターではなかった。より本格的なスプリント血統が求められているのである。

日本にもたまに良いスプリント血統の種牡馬が入ってきているとは思う。BCスプリント馬スクワートルスクワートなど良いとは思うが、あまり生かしきれていない。ダーレーのザール、(もういなくなったが)ディクタットも良いスピード種牡馬だと思うが、やはり現状では質のよい肌馬は集まらない。前に書いたが、コマンズの導入は画期的なことだと思う。ダーレーの良血の繁殖に多数付けており、現状の日本の層の薄いスプリント路線を変えてくれるかどうか大いに注目している。このコマンズ、500万という種付け料もあり、付けたのはほとんどダーレーで外部はあまり付けていないようである。

世界に通用するかはまた別の話だが、個人的にはファルブラヴは50万まで種付け料が下がったが短距離種牡馬として見たら優秀だと思う。人気は下がっているがアドマイヤコジーンも良いと思うし、これからデビューするものとすればフサイチリシャール、ローレルゲレイロなどはスピードは伝わりやすい印象で短距離種牡馬として注目している。