C.デムーロ騎手「過去の映像をみて受けた印象どおりの馬でした。とにかくズブい。しかし、とにかくバテない。この条件はまさにぴったりだと思います。ペースが上がった2周目の3コーナー手前で早くも手応えが怪しくなってしまいましたが、内外から迫られて前が狭くなっても怯まずくらいついていき、ラストもしぶとく伸びています。10歳馬といえば私たちの認識では競走馬としては『おじいちゃん』。その『おじいちゃん』がこれだけのパフォーマンスをみせてくれたのはすごいこと。私も追い通しでしたけれど、キッツもよくそれに応えてくれました。頑張ってくれたと思います」
国枝調教師「よく頑張った、キッツにはまずはそう声をかけてあげましょう。もちろん、もっと上の着順をとれれば皆様にもさらに喜んでもらえたと思いますけれど、早いペースにも対応してしかもゴールまで本当によく踏ん張ってくれました。今後の予定などは上がった様子をみてからですね」
奥村助手「立派ですよね。こうしてG1で7着の枠場に堂々と戻ってきてくれたのは立派ですよ。使っていくなかできっちり目標のこのレースに向けて調子を上げてきたこの馬には頭が下がります。2周めの3、4コーナーで狭いところに鞍上にびっしり追われながら突っ込んでいって一歩も引かない姿に感動しました。騎手がうまく導いてくれたのは確かですけれど、本当に偉い馬だと思います」
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マイネルキッツ、10歳で4度目の春の天皇賞出走、ちょうど50戦目でした。これだけの相手に7着と立派な成績でした。キッツはもちろん出資馬ではありませんが、騎手や調教師、助手のコメントを見ると、キッツの頑張りにこちらも元気づけられました。
年齢的に上には上がいて、トウカイトリックは11歳、なんと8度目の春天出走、ちょうど60戦目。最初の天皇賞はディープインパクトが勝った時で、今年はその産駒のトーセンラーと走ったことが話題になりました。こちらもすごいです。
キッツのようにこんなに長く頑張って走ってくれる馬に出資できたら、それは幸運だと思います。もしそれを狙うなら、今回のように芝長距離か、ダート中距離のように、スピードよりもスタミナがものを言って、キャリアが活きてくるカテゴリでしょうね。スピード馬中心の私には、あまり狙っては買わないのですが、2歳のロージズインメイ産駒、ウインカレントは、スタミナ系っぽいのでこのカテゴリでの活躍を期待しています。
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