私がいつも楽しく拝見させてもらっている牧童さんのブログが最近、種牡馬のイフラージ、ディクタット、ザールについて記事にしてくれました。これらの名前を聞いてピンときたラフィアンの会員さんは細かくカタログの血統表を見て出資馬の検討をされた方かもしれません。そうです、全てパツィエンザの09の牝系図と血統表に表れる名前です。ご存知ザールはパツィエンザの09の父となります。
イフラージは現役時代はG2勝ちまででしたが、初年度産駒がデビューした今年に英仏で30頭以上が勝ち上がりG1馬も出しました。
安田記念でも2着になったディクタットは、最初はイギリスで種牡馬になりました。ダーレーによって日本に導入されましたが、なぜかすぐにスペインに放出。ところがイギリスに残した遺児ドリームアヘッドが今年の2歳G1で2着に9馬身差をつける圧勝。
上には名前が挙がっていませんが、昨年にシーザスターズを出したケープクロスが、今年もパリ大賞を勝ち先日の凱旋門賞でも4着のベカバッドを出しました。
今年大活躍のこれら3頭は全てパークアピールの牝系の種牡馬で、牝系図は
パークアピール(牝 1982 Ahonoora)
| - Pastorale(牝 1988 Nureyev)
| | - イフラージ(牡 2001 ザフォニック)
| - アルヴォラ(牝 1990 Sadler's Wells)
| | - ディクタット(牡 1995 ウォーニング)
| - ケープクロス(牡 1994 Green Desert)
| - パツィエンザ(牝 1996 アラジ)
| | - パツィエンザの09(牝 2009 ザール(父ザフォニック))
このように書くとパツィエンザの09がイフラージ、ディクタット、ケープクロスらと不思議と同格に見えてしまいますね。それにしても子と孫からこれら3頭の種牡馬を出したパークアピールは本当に大したもの。ここまでの牝系はラフィアンはもちろん社台でもなかなかいないと思います。
でも肝心のパツィエンザの子供達は・・・、日本でデビューした6頭は中央では全て未出走か未勝利。今年デビューしたパツィエンザの孫にあたるキングペガサス(父キングヘイロー)も今のところ地方で未勝利。上で挙げた種牡馬達とのギャップが凄すぎますね。パツィエンザの父アラジが良くなかったのでしょうか?
華やかな種牡馬達ばかり目が行きがちですが、牝系図をよく見るとこの血統は当たり外れが大きいことが分かります。例えばディクタットの兄弟も日本で走っていますが未勝利馬がゴロゴロいます。ケープクロスも当たればでかいけどハズレも多い種牡馬と言われています。だからパツィエンザだって子が未勝利続きですが、いきなり大物だしてもおかしくありません。
そしてイフラージの血統を見ると父はザフォニックです。これはパツィエンザの09の父ザールの父で、この牝系とザフォニックの血統は相性が良いかもしれません。
パツィエンザの09もようやく調教が始まったばかり、デビューまでまだまだ時間があります。一口10万ですが華やかさと地味さを兼ね備え、夢とスリルが詰まって他の馬と一味違った楽しみ方ができますよ。
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