2010/07/31

シェモード 幾多のトラブルを乗り越えようやくデビューへ

7/28      武士沢      美南D      良      81.3      65.6      52.0      39.5      13.1      強目に追う
コスモテロメア(新馬)一杯の内0.1秒先着

(ラフィアン近況 7/30 金)
マイネルシェモードは、31日(日)、新潟2Rの芝1600mでデビューします。水曜日の最終追い切りは長距離輸送もあるので、オーバーワークに気をつけて2歳馬をパートナーにしたもの。ラストは手応えで勝っていました。跨がった武士沢騎手は「いつもダートで追い切っているが、後肢の甘さのせいなのかダートだと力を地面へうまく伝えられていない感じがした。芝を使うのは良い方向へ出るのでは。まだ走ることにそれほど前向きではなく、稽古では促し続けないと止めるところがある。レースでは一生懸命追ってきます」と話していました。

* * *

先週動きに未劣ったコスモテロメアに今週は動きは勝ったらしい。状態は上がってきてますね。↓は今月の写真ですが、馬体はなかなかよく見えます。あとは実際のレースで走る気がでてくれば。例え今回はダメでも何回か使って闘志に火がついてくれれば、ってところですね。

これまで幾多ものトラブルに見舞われてきたシェモード。2歳馬達がぞくぞくデビューしている中で、3歳のシェモードですがようやくデビューすることができます。デビューだけでなかなか感慨深いものがあります。

血統的にも芝かダートか、短か長かすらよく分からないシェモードなので適正を掴むためにも芝マイルというのはいいと思います。




ショコラーデ 函館2歳S一週前

(ラフィアン近況 7/30 金)
マイネショコラーデは、函館競馬場で調整中。レース後も目立つ疲れはなく順調です。吉田師は「普段より長い写真判定。かなり際どかったのだと思う。同着にしてくれても良かったのに」と残念そうに語っていました。来週の函館2歳Sが本番で、このレースを叩いてさらに調子を上げてくれるでしょう。引き続き和田騎手が騎乗する予定です。

* * *

ラベンダー賞から一週間経つのに思い出すと未だに悔しいですね~。

順調そうなのは何よりです。後はレース前の追い切りがどうかですね。ショコラーデは新馬戦前みたいに状態が良ければ調教は良い動きをみせるタイプなはずです。

また和田騎手が函館まで来てくれます。和田騎手も前回のレースは悔しかったはず。きっとショコラーデの前回の課題を考えた騎乗をしてくれると思います。期待しています。

函館2歳Sはなかなかメンバーが揃いそうですね。函館の勝ち上がり馬のほとんど、さらに福島での勝ち上がり馬が出てきそうな感じです。15頭くらいかもしれません。ロビンフットはいなくてもラベンダー賞よりも手強い一戦になると思います。

新馬戦でロビンフットに2馬身半差をつけたマジカルポケットもいます。1,2回使って変わり身をみせる馬だっているだろうし、先のヤマノラヴみたいにダートから芝に変わって走るのも出るかもしれません。特定の相手を気にすることなく、ただショコラーデの力を信じるのみです。

メガロスの傷跡

ラフィアンのサイトに7月度の牧場での写真がアップされました。メガロスの写真も更新されました。鉾田での写真で、運動はウォーキングマシンでしか行っていないのですが、随分と競走馬らしい馬体になりました。馬体が引き締まったせいか以前よりも胴長に見えます。

お腹から前脚に掛けて黒い跡がありますが、これが鞍傷ということで間違いないでしょう。思ってたよりも大きい傷跡です。傷が塞がる前はかなり痛々しかったことでしょう。こういう怪我はもうしないでもらいたいですね。

ようやく調教再開。無事デビューできるのを楽しみにしています。




2010/07/29

メガロス怪我回復し乗り込み再開

(ラフィアン近況 7/28 水)
マイネルメガロスは、ビッグレッドファーム鉾田で調整中。左臀部の血腫が問題のないレベルまで落ち着き、鞍傷ももう大丈夫そうです。26日(月)に坂路でキャンター1300m2本の乗り込みを開始しました。午前と午後の2回に分け、ウォーキングマシンに入れてそれぞれ1時間ずつ歩かせる運動も並行しています。馬体重に変化はなく、先日の計量では450キロでした。

* * *

怪我の発表が2日なので24日後に乗り込み再開しました。最初の入厩前の真歌での馬体重が443なので若干太い程度かもしれません。メガロスはやや小柄な馬なので、もしこの増加が成長分であれば嬉しいのですが。

鞍傷は人災なので二度と起こらないでほしいものです。これから鉾田で2~3週間ほど乗り込んで入厩。順調ならそれから1ヶ月後にデビューできるでしょうか。

2010/07/27

セレクションセールで買ったロージズ産駒

今月は八戸市場、セレクトセール、セレクションセールと3週連続でセリが行われ、ビッグレッドファームも多くの1歳馬と当歳馬を落札しました。当歳馬は来年の募集に、1歳馬は今年の二次募集に入る可能性が高い馬達です。ビッグレッドが落札した1歳馬の中で私が一番注目しているのはこの馬です。

スギノセンヒメ2009
牡 鹿 2009/2/18生
父ロージズインメイ 母スギノセンヒメ(母父フォーティナイナー)
生産牧場:乾 皆雄

セレクションセールで1100万で落札されました。兄にフェブラリーSで4着のケイアイテンジン(父アグネスデジタル)がいるなど近親もなかなか活躍しています。リンク先に画像と動画もありますが、とても見栄えのする馬体で動きも柔らかそうです。

この馬で一番の注目する点はやっぱり・・・、父がロージズインメイということでしょう。セレクションセールではロージズインメイ産駒は全部で6頭上場していました。一昨年の初年度産駒はビッグレッドもセリで力を入れて購入してきたロージズでしたが、今年は最初の5頭は全てスルーしていました。セレクトセールでも買わなかったし、やっぱりツアーでもロージズ失敗宣言をするだけあって、もうロージズは買わないものだと思っていたら・・・、セリの最後の方で登場したら最後のロージズ産駒の本馬をなかなかの高値でビッグレッドが買ってしまいました!

社長達は現在のところ、ロージズ産駒全般に対してネガティブな印象を持っていることは間違いありません。3歳馬達は残念ながらイマイチでした。牧場の1歳にもこの年までは数多くのロージズ産駒がいます。ラフィアン募集馬はかなり絞ったのでこの年のコスモはロージズ産駒だらけになります。

そんな状況の中でわざわざ購入したロージズ産駒です。かなりの良駒でないと買わないはずです。それに社長たちは誰よりもロージズ産駒を見続けて、その特徴は相当分かっているはずなので、ロージズに対する相馬は他の種牡馬の産駒よりも洗練されていると思います。

さらに母父フォーティナイナーというのも好みなので私はかなり興味がある一頭です。だけど本馬が二次募集に入るかは疑問です。多くの人は、またか、今更ロージズ?と思ってしまうだろうし、セリで1100万では募集価格は2000万前後、最低でも1800万は行ってしまうでしょう。一次募集の時みたいにロージズ特価で安くしてくれてたらいいのですが。社長は売れそうにない馬はあまり募集馬に入れないのでコスモの方に回る可能性の方が高いと考えています。でもマイネルの方に来ないかな、、、必ず買うかどうかは分かりませんが、密かに期待しておきます。

2010/07/25

ショコラーデ ラベンダー賞惜しくも2着

今日はWINS梅田で応援していました。調教は遅れていたけど、前走の勝ちっぷりが評価されて単勝2.0倍の抜けた一番人気に。

10頭の少頭数でさらに中央馬はわずか4頭。内枠なのでスタートが良ければ逃げてしまうかも、と思っていたらその通りの逃げてしまう展開に。直線早めに抜けだすが、ロビンフットと地方のヤマノラヴが迫ってきて、結果惜しくもハナ差の2着・・・。長い写真判定だったのでほとんど同着のような差でした。

タイムが97年函館3歳Sのアグネスワールドの1:09.8を塗り替える1.09.5のレコード。逃げてレコードは負けて強しの内容。ここまでくれば勝ってほしかったしやっぱり悔しいけど、勝ったロビンフットも強かったです。2着もショコラーデ頑張りました。3着ヤマノラヴは少し驚きました。

次走予定の函館2歳Sまでわずか2週間。レコードの反動が心配でしたが、和田騎手のコメントによるとこれでも目一杯の競馬ではなさそうだったので多分大丈夫でしょう。今回出てきた課題を次に活かせれば重賞でも勝機はあると思います。次走も和田騎手で決まっているのでしょうか?

* * *

(from RaceCourceより)
和田騎手「番手で流れに乗るつもりだったが、気負っていてハミを強く取り出したから逃げの競馬に。直線ではもたれていてスムーズな走りじゃなかった。まだ余力があったほど。こんなものじゃないですよ」

(ラジオNIKKEIより)
2着 マイネショコラーデ 和田竜二騎手
「外にモタれていました。真っ直ぐ走れば最後は抜けていたと思います。まだ若さがありますが、能力のある馬です」

2010/07/24

ショコラーデ ラベンダー賞出走へ

7/18     助 手     函館W  良           54.9     39.9     12.5     G前仕掛け
7/21     助 手     函館ダ   良     68.6     53.2     39.4     12.7     強目に追う
シルクデイブレイク(三未勝)強目の外を0.4秒先行4F付0.4秒遅れ

(ラフィアン近況 7/23 金)
マイネショコラーデは、24日(土)函館8Rのラベンダー賞・芝1200mに和田騎手で出走します。最終追い切りはゴールした後も2コーナーまで速いペースのまま行かせるもの。新聞社の調教タイムでは5ハロンから68秒程度のタイムとなっていますが、実際はその数字以上の強い負荷がかかっています。吉田師は「デビュー戦のときと比べると少し物足りない感じもするが、函館2歳Sが本番と考えるとむしろこれくらいでちょうど良いかもしれない」とコメントしていました。

* * *

デビューから1ヶ月。ショコラーデの2戦目、早くもOP戦です。直前の調教で3歳未勝利馬に遅れてしまったので少し心配していました。実際の調教は3頭合わせで、上記のシルクデイブレイクは最内でショコラーデは外側、だいぶ距離の差があったとのことですが。でも、ダートの時計としては標準はあるし、18日の調教も悪くないので多分大丈夫でしょう。

吉田先生はショコラーデの成長を促すため当面は強い追い切りはかけない方針みたいで、今回も軽めだとは思ってはいました。確信犯か、それとも直前入厩の結果的にかは分かりませんが、今回も余裕残しの仕上げ。これであっさり勝てるならこれから先々が非常に楽しみになりますね。今回はそう思って応援します。

わざわざ函館まで乗りに来てくれる和田騎手のためにも結果を出してほしいとは思っています。和田騎手は函館は6年ぶりで、明日はラベンダー賞を含め4鞍しか騎乗しないのですから。

相手はサンデーRの地方馬もいますが、今年は他の中央勢の方が手強いと思います。ロビンフットとタイセイファントムが強敵です。ショコラーデは内枠だし、スタートが良ければ逃げる展開もあるかもしれません。

パツィエンザとパールバーリー

(ラフィアン近況 7/23 金)
パツィエンザの09は、ビッグレッドファーム明和に滞在中。健康状態が良好で、毎日の昼夜放牧で順調に管理されています。人へのあたりは柔らかくて従順ですが、馬に対しては強気。仲の良いパールバーリーの09がいじめられていると守ってあげる優しい性格の持ち主です。父が小柄な馬で同馬もそれほど体が大きくないものの、父の良い面である運動神経の良さを受け継いでいて、歩様もスムーズでブレません。割と早い時期からスピードを活かして活躍できるものと見ています。母系も良血で2歳だけで終わる感じはありません。

パールバーリーの09は、ビッグレッドファーム明和に滞在中。6月初旬に左前脚に砂のぼりを発症しましたが、4日間ほどパドックで療養しただけですぐに昼夜放牧を再開しています。物静かで大人しく、争いを好まない性格。後肢の動きが柔らかく、クッションのある歩様が目を惹きます。肩の出も父の仔にしては良く、四肢を使ってうまく歩けている印象です。遅生まれなのでまだまだ体も大きくなりそう。パツィエンザの09と仲良しで、いじめられると力が強いパツィエンザが守ってくれます。

* * *

突然ですが、二頭の近況を並べました。実際にラフィアンのサイトではこの2頭は番号が並んでいるので近況も並んで表示されています。どうやらパツィエンザとパールバーリーはとても仲良しみたいですね。ツアーで会ったパツィエンザはとても大人しい仔でしたが、馬に対しては気が強かったんですね。しかも力が強いとは。。。意外だ。スピードもパワーもあれば言う事なしですが。

パールバーリーのいじめっ子を他の馬の近況読んで探してみました。特定はできないけど、放牧地での立場も強く、周囲の馬を蹴散らして歩いているというコスモフォーチュンか、放牧地でも威張っていて、集牧の際の生傷が絶えないタカラカンナあたりかな~、と。

こういう和み話を聞くと、仲良しのパールバーリーの方にもなんだか出資したくなっちゃいますね。実際、私は兄のパールバーリーの06(父ファルブラヴ)には出資していました。残念ながら骨折で2歳の名前が決まる前に引退してしまいましたが。

これからはパツィエンザだけでなく、並んでいるパールバーリーも注目していきたいと思います。

キララ 砂のぼり

(ラフィアン近況 7/23 金)


コスモキララの09は、ビッグレッドファーム明和に滞在中。BRFツアー前に左前肢に砂のぼりを発症。すぐに良化して昼夜放牧を再開しましたが、7月上旬に今度は右前肢が砂のぼりになってしまいました。現在もパドックで管理しており、ようやく歩様が良化してきました。ここまでくれば放牧再開までに時間は掛からないはずです。ひじょうに気が強く、気に入らないとお尻を向けてなかなか捕まえさせません。そのような性格のため、日々の四肢への触診や検温に慣らすことにも苦労しました。バランスが良い体型は父にそっくりで、気の強さも競馬で良い方へ出てくれるでしょう。


 


* * *


 


いよいよ1歳馬の近況更新も始まりました。当初は月一回ですが。この時期のコメントは特に目立つことは書いていなくて平凡がいいなー、目立つってことはトラブルであることが多いから、、、と思っていた矢先にちょっとしたトラブルが。。キララが「砂のぼり」になりました。今までの愛馬の中でなった馬はいなかったのでよく知らなかったのですが、検索してみると、、



砂のぼり ・・・ 蟻洞とも呼ばれていて、蹄にできた小さな割れめから砂がどんどん奥深くへと詰まっていって中で化膿する症状。神経を圧迫するのでかなり痛がる。

なるほど・・・。これは痛そうだ。でも今回の1歳馬の近況を一通り読んでみると、この砂のぼりが流行っているのか患っている馬がかなり多い。10頭はいたのでは。大衆病のようだし、良化してきたと書いてあるしそれほど心配はしなくて大丈夫でしょう。

書いてあるようにキララは本当に気が強いというか、少しイッちゃってるというか、お転婆娘でした。もう一頭の一歳出資馬のパツィエンザのおとなしさとは対照的です。それが将来、闘争心に結びついてくれると思っています。

シェモード デビュー間近

7/21    武士沢    美南D    良    68.2    54.0    41.3    14.0   馬ナリ余力
コスモテロメア(新馬)馬ナリの内を0.6秒先行4F付同入

(ラフィアン近況 7/23金)

マイネルシェモードは、美浦で調整中。1周2000mのダートコースを中心に乗り込まれています。21日(水)の追い切りは3頭併せの真ん中。行きっぷりの良いコスモテロメア(父アグネスデジタル)には手応えで見劣りましたが、もう1頭のペコリーノ(父ロージズインメイ)には先着しました。徐々に上向いている印象。跨がった武士沢騎手は「苦しくなるともたれる癖はあるが、今回はあまり気にならなかった。良くなっているからでしょうね」とコメントしていました。新潟3週目のいずれかのレースでデビューする予定です。


* * *


ようやく体勢が整ってきてデビューが確実に見えてきましたね。まだ本仕上がりには遠そうだけど、使いつつもっと良くなっていってもらえたら・・・。いきなりの好勝負は周りがほとんど経験馬だけに期待するのはさすがに酷でしょうね。レースは芝ダート、どれになるのか。デビューはやっぱり楽しみです。

2010/07/22

メガロス徐々に回復

(ラフィアン近況 7/16 水)
マイネルメガロスは、ビッグレッドファーム鉾田に滞在中。引き続きウォーキングマシンによる運動で管理しています。鞍傷は治療を続けながら徐々に良くなっており、今週1週間様子を見て、患部の状況次第で来週からの騎乗開始を検討しています。また、左臀部にできた血腫も腫れが引いてきているので、切開などの処置をしなくても大丈夫でしょう。馬自身は元気にしていて、いつ調教を開始しても対応できそうです。

* * *

具体的に乗り込みの予定が出てくると安心できますね。たかが鞍傷と言っても1ヶ月近く乗ることができなくて、それからデビューまで少なくともまた1ヶ月以上はかかることになります。中央開催になるとデビューする馬のレベルも上がってくるのでこの時期の2ヶ月はやっぱり痛かった・・・。だけど一息いれたと思って本格的な復帰を待ちたいと思います。それよりもこれ以上アクシデントが起こらないことを祈りたいです。

2010/07/21

パツィエンザの09の血統

パツィエンザの09はラフィアン09産世代の中で牝系の良さではトップの馬かもしれません。祖母ParkAppealは英・愛2歳牝馬チャンピオン、叔父に種牡馬のCapeCross、従兄弟にディクタットを始めとして近親に重賞勝馬が多数。曽祖母のBalidaressからのBalidaress系は歴史的名牝PrettyPollyを祖先に持つ欧州名門牝系で、欧州のスプリント~マイル路線で多くの活躍馬を輩出しているそうです。ゴドルフィンが力を入れて買い集めこの牝系の多くがゴドルフィンの所有となっています。(参考 ゴドルフィンの強さの秘密に迫る その2 ~ゴドルフィンとBalidaress系~

母パツィエンザは未出走も、上記の2歳チャンピオンであるParkAppealと、欧州の2歳チャンピオンにして年度代表馬、さらにBCジュベナイルをも勝ってアメリカの2歳チャンピオンでもある史上最強の2歳チャンピオンとも言われるアラジとの子です。アラジは競走成績もさることながら、近親にイーグルカフェ、ダンスインザダークの一族、そしてラフィアンではお馴染みのヴリルなどがいる筋の通った血統。アラジは日本でも共用されましたが、その競争成績から期待されるほどの種牡馬としての活躍はできていませんでした。しかしG1を5勝のコンガリー、母父としてドバイWCを勝ったエレクトロキューショニストを出すなど最近は汚名を払拭しつつあるようです。

父ザールも2歳時に英と仏のG1を勝った欧州2歳チャンピオンです。2歳チャンピオンですが古馬になってもG1勝ちこそありませんが中距離路線で強敵相手に善戦し続けました。その母Monroeの代からでもザールを含め、重賞勝馬や種牡馬を多数輩出しているこれまた超名門の牝系です。その超良血な母と2歳チャンピオンであり2000ギニーを勝ったザフォニックとの子がザールです。2000年より種牡馬になり、重賞勝ち馬は多数輩出していますがまだG1馬は出ていません。

このようにパツィエンザの09は、祖母ParkAppeal、母父アラジ、父ザールと、全て良血の塊とも言える血統であり、全てスピード豊かな2歳チャンピオンから構成される非常に筋の通った魅力的な血統と言えます。(ついでに父、母父が種牡馬として大成功はしていないところも共通・・・)

そんな超良血な本馬であり、母のパツィエンザですが、これまで本馬の前に7頭の仔がおり、最初の牝馬は仏で2勝したようですが後の6頭は全て日本での生産されましたが中央での勝ち馬は一頭も出すことが出来ていません。

パツィエンザPazienza[愛](牝 1996 アラジ)
|--Pazzazz(牝 2001 GreenDesert) 仏2勝
|--パークウェイ(牝 2002 Pennekamp) サンデーRで1200万で募集 7戦0勝
|--パツィエンザの2003(牝 2003 ダンスインザダーク) タタソールズディセンバーセールに上場され26,000ギニー(約610万円)で落札されるも未出走?
|--ピツィカート(牡 2004 黒鹿毛 マリエンバード) 地方34戦0勝
|--ハヤテスプリンター(牡 2005 栗毛 ムーンバラッド) HBAオータムセールで600万で落札 未出走
|--タイキブルジュ(牝 2006 ワイルドラッシュ) セレクションセールで1000万で落札、大樹RCで1600万で募集されるも骨折で未出走引退
|--セイユウナイト(牡 2007 アルカセット)地方で6戦1勝
|--パツィエンザの2009(牝 2009 ザール) 本馬を受胎した状態でビッグレッドがジェイエス繁殖馬セールで220万で落札
|--パツィエンザの2010(牝 2010 ステイゴールド)
|--パツィエンザの2011(2011 ディープインパクト 出産予定)

ご覧の通り、一口クラブでの募集馬2頭含め中央では全て未出走、または未勝利。この繁殖成績ゆえにダーレー・ジャパンに放出され、ビッグレッドがわずか220万で落札しました。本馬パツィエンザの09はそのセリの時にお腹の中にいた仔になります。ちょうどダーレーで日本に導入したばかりのザールがつけられました。

この兄弟の成績の悪さゆえに、私も出資馬の検討時に躊躇したのは事実です。ですが本馬を実際に見て出資に踏み切りました。もしこの牝系で兄弟の1頭でもOP馬が出ていたり、2,3頭でも勝ち馬が出ていたら、恐らくは放出されることはなかったでしょう。例え放出されていても私がラフィアンで一口10万円で出資できるようなことはなかったはずです。逆に考えればこんな兄弟の成績だったからこそ、私が世界的な良血にお手軽に出資できる状態になったとも言えます。それにこのパツィエンザに今年ビッグレッドはディープインパクトをつけました。安価で落札した繁殖とは言え社長はこの牝系に期待を持っているのです。まだブレイクする可能性はあると思っているからこその種ディープインパクトです。

私は母パツィエンザに父ザールは相性が良さそうに思います。父、母父、母系が超良血のスピード血統で統一されるからです。もちろん早熟だけどそのまま2歳でそのまま終わるとも思っていません。この兄弟の成績と安価な値段だけに確実性は高くはないかもしれませんが、本馬にはぜひ勝ちあがってビッグレッドに繁殖として戻ってきてその血統を残してほしいです。

2010/07/20

とってもかわいいパツィエンザの09

パツィエンザの09はその血統の華やかさから出資馬検討の中で何回か取り上げてきましたが、兄弟の成績がひどいことと関東馬であることからもツアー前の段階では優先度は下がっていました。しかしツアーで実際に見て、評価を聞くとなかなか良さそう、ということで再度浮上。コスモフォーチュンの09が抽選で外れた後の第2希望でしたが、めでたく出資馬となりました。コスモキララ、コスモフォーチュンは例えツアーに行かなくとも申し込んだ可能性は高いですが、本馬はツアーで実際に見てなかったら申し込んでなかったかもしれません。

展示会での社長の説明はパンフレットのものとほぼ同じで、本馬の長所は血統通りのスピード。父ザール、母父アラジは共にスピードが売りの2歳チャンピオンです。本馬も早くからスピードを示すだろうけど2歳で終わりではないということを言っていました。




グループ展示で本馬を間近で見て、周りの牝馬はカリカリしているのが多い中で本馬は非常に落ち着いています。人に懐いている感じで、とてもかわいい仔でした。本馬を引いているスタッフの方も「かわいい、かわいい」と言っていました。本馬の毛色は鹿毛ということですが、実際には普通の鹿毛ではありません。写真でも分かりにくいですが、鹿毛をベースに赤毛や金毛など様々な色の毛が混じっている感じでしょうか、全体としてとても綺麗です。ちょっとレアな感じです。

ツアー時の馬体重は346㎏と牝馬の中でも小柄な部類。父ザール、母父アラジともに小柄な馬だったようで血統通りなのかもしれません。でも体高は149cmと標準サイズはあるのでそれほど心配していません。そのうち平均サイズに近い感じに成長してくれると思います。

本馬に関しては走りそう!というよりも、その可愛さに釣られて申し込んでしまった面もあります。元々その兄弟の成績から本馬が走るのは博打に近いと思っていたのですが、たまにはこういう出資理由もありでしょう。走ってくれれば結果オーライです。もちろん社長やスタッフがスピードがありそうと評価しているのも出資の下地にはなっていますよ。

* * *

6月23日測定の馬体重 346㎏ 体高 149cm

【スタッフ情報】
担当者による私見であり、将来を保証するものではありません。ご参考程度にお楽しみください。
☆距離適性: 中距離向き
☆ コース適性: 芝向き
☆デビュー時期: 早そう
☆スタッフから一言!: 常に他馬について回り、1頭で寂しいのは嫌いの様ですが、あっと言う間にスピードが出てしまいそうな馬体で、直線は独り旅になることでしょう。

2010/07/19

9割がサンデーの血を持つ社台の生産

先日のセレクトセールをウォッチして「やっぱり世の中不景気だな~」という月次な感想ももちろんありました。それの他に、上場馬の血統を見ていってものすごく今更ですが、父がサンデーサイレンス系の種牡馬が非常に多いのが目につきました。母父サンデーのアドマイヤムーンを含めて全体の7割は超えていそうです。そして驚くのが父が非サンデーのクロフネ、キングカメハメハやシンボリクリスエスの馬のほとんどは母父がサンデーかサンデーの子になっていること。つまり上場馬全体で約9割はサンデーの血を持っている状態!ここ数年、社台サンデーの募集馬一覧とか見ていてサンデーばっかりだな~と思っていたのですが、改めてじっくり見てみるとやっぱり多かった!セレクトセールには社台グループ以外の生産馬ももちろんいるのですが、それを含めサンデーの血が多いのだからサンデーの血が業界でブランドなのはまだまだ変わらないのでしょう。しかし、私はむしろこの状況だと逆にサンデーの血を持たない方が逆ブランドで希少になると思うのですが、特に牝馬は。

そこで社台グループ生産の現1歳世代(09産)でサンデーの血を持つ馬の割合を真面目に調べてみました。ビッグレッド(コスモビューを含む)は比較のためのおまけ。

________    父方       母方      持たない    合計
社台ファーム     199(55.4%) 129(35.9%)  31(8.6%)   359
ノーザンファーム    206(57.8%) 123(34.6%)  27(7.6%)   356
白老ファーム      80(54.1%)   41(27.7%)  27(18.2%)  148
ビッグレッド       21(20.6%)  17(16.7%)   64(62.7%)  102

父方 ・・・ 父がサンデーの子である馬(ディープインパクトやアグネスタキオン)と母父サンデーのアドマイヤムーンである馬。なお父アドマイヤムーンで母方にサンデーのクロスが生じる馬がいるが、それはこちらでカウント
母方 ・・・ ほとんどが母父サンデーかサンデーの子、または母母父サンデー。2頭ほど母母父フジキセキを見かけた。

全部で850頭ほどいましたが、ほとんどがサンデーの血を持つことが一目で分かるので意外と?調査は楽でした。セレクトセールで受けた印象の通り、父方と母方のどちらかにサンデーを含む馬は9割を超えています。白老ファームは多少はマシですがそれでも8割超え。単なるサンデーサイレンス一頭だけならここまでの数字にはなることはないですが、社台がサンデー2世の有力種牡馬を放出せずに全て自分の所で抱え込んだ必然の結果と言えます。自分の感想を素直に言えばこの数字は血統飽和の末期症状にも見えます。本当に社台の生産、ひいてはそれが率いている日本の馬産は大丈夫なのか、と。

しかし社台もこういう数字になることは予測して種牡馬や繁殖の抱え込みをやっているはずです。恐らくサンデーサイレンスの血と心中する覚悟を決めているのではないでしょうか。もちろん社台は種牡馬もチチカステナンゴなど新しいものを導入してくるし、繁殖も毎年10頭単位で海外から購入して血の入れ替えを行っています。それにしても頭を捻らざるをえないのは、せっかく導入した新鮮な繁殖のほとんどにことごとくサンデー系の種牡馬を付けてしまって、次世代の非サンデーの繁殖のことを考えているとはあまり思えないことです。一応1割に満たないがサンデーを含まない配合も行っていますが、次世代用はこれで十分と考えているのでしょうか。これからもどんどん海外から繁殖を導入するから問題ないのでしょうか?

常に新しい血を外から導入し続けることは常に勝ち続けて資金が潤沢にないと出来ない手法です。しかし、もし導入した種牡馬が数頭連続でコケたり、日本経済がさらに悪化してインカムがさらに減ったときに同じことを続けられるでしょうか。競馬の歴史において優秀な血を放出できずに抱え込み結果衰退した大牧場はいくらでもあります。社台が同じ道を歩んでも、うまくこのサンデー飽和の状況を乗り越えたとしても、どちらでも興味があります。15年後くらいにどうなっているのか楽しみです。

ビッグレッドもペンタイアやロージズインメイを自家繁殖に大量に付けるなど非常にバランスの悪いことを行なってきたのですが、結果的にそれらは成功するこ とがなく、また導入したサンデー血統もそれほど走らなかったために、牧場内の繁殖は特定の血統に偏ることはなくバランスの良い構成になっていると思います。あくまで結果オーライですが。次のコンデュイットはどうなるでしょうか?

2010/07/17

ショコラーデ無事に函館入り

(ラフィアン近況)
7/14
マイネショコラーデは、14日(水)に函館競馬場の吉田厩舎に入厩しました。
7/16
マイネショコラーデは、函館競馬場で調整中。コスモビューファームでは7日(水)に強めの調教を1度行っただけでしたが、実際に跨がった育成主任は「緩んだ感じもないし、逆に硬さが取れて良い感じで一息入れられたように思う」と述べていました。入厩翌日の木曜日にはウッドコースをキャンターで流して、きょうは騎乗せずに長い時間ウォーキングを行っています。日曜日、水曜日と追って、来週のラベンダー賞・芝1200mへ向かう予定。引き続き和田騎手が手綱を取ります。

* * *

もしかしたら混雑で馬房が取れないかもという可能性も無きにしも非ずだったのですが無事に函館入りできました。この1ヶ月で栗東→鉾田→CVF→函館と3回も環境が変わってショコラーデにとってはなかなか大変でした。でも暑い小倉と比べたらやっぱり涼しい北海道の方が馬にとってもずっといい環境だとは思います。函館競馬場は平坦なコースしかないわけですが、10日とはいえCVFの坂路を使ったことは多少は他の馬と比べ有利に働いたでしょうか?

新馬戦が終わった直後に和田騎手が「どこでも乗りに行きます。」と言ってくれたことは聞いていたので、多分和田騎手だと思っていたのですが本当に函館まで来てくれましたね。嬉しいことです。

ラベンダー賞への出走情報のある中央馬は今のところショコラーデの他に、タイセイファントムとロビンフットの2頭。地方馬は栄冠賞を勝ったクラーベセクレタ他、優先出走権を取った4着までが出てくるのでしょうね。ラベンダー賞は05~07年と地方馬が3連覇しているだけに、芝で突然変わる馬もいるかもしれないわけでやっぱり地方馬も油断なりません。

走る気の足りないシェモード

(調教タイム)
7/14      武士沢      美南D      稍      71.8      55.6      40.8      13.5      馬ナリ余力
コスモテロメア(新馬)強目の内同入脚色良

(ラフィアン近況)
マイネルシェモードは、美浦で調整中。ダートコースを主体に乗り込まれています。水曜日に2歳新馬を相手に追い切りを消化。手応えこそ勝っていたものの、それほど余裕が残っているという感じではありませんでした。跨がった武士沢騎手は「後肢が甘いのは確かだけど、馬自身に走る気を感じなかった。併せ馬なのに自らハミを取っていくところがなかった」と振り返っていました。この1本が良い刺激になればと考えています。週末、来週と追い切る予定にしており、その感触で来週か再来週にもデビューさせたいと考えています。

* * *

とりあえず順調に調教出来ているのは良いことだけど、相手が2歳新馬ではまだまだですな。まずは実際にレースに使われればもっと走る気が出てくることに期待しておきます。萩原厩舎ではダート馬の見込みだったけど、畠山先生はどのレースに使おうとしているのでしょうか。

2010/07/15

小さな不幸が続くメガロス

(ラフィアン近況)
マイネルメガロスは、ビッグレッドファーム鉾田に滞在中。き甲に鞍傷があり、騎乗できない現在は、ウォーキングマシン1時間の運動だけにして回復を待っています。馬房とサンシャインパドックを行き来したときにぶつけてしまったのか、左臀部に血腫が認められました。痛みはないので心配なさそうですが、しょう液などもしみ出してきて患部の膨らみが大きくなってくるようであれば切開による治療も検討します。馬体重は452キロでした。

* * *

残念ながら先週とほぼ同じような状態。鞍傷とやらはどれくらいで回復するのだろう。すり傷だろうからそれほどかからないと思っていたけど。見通しが書いていないと不安になる。後半の血腫とやらは多分大丈夫でしょう・・・、痛みもないようだし。こちらはもし悪化したら本格的に心配することにします・・・。


2010/07/14

クラッチ1年ぶりの放牧

(ラフィアン近況)
7/6
マイネルクラッチは、3日(土)、ビッグレッドファーム鉾田からビッグレッドファーム明和に移動しました。
7/13
マイネルクラッチは、ビッグレッドファーム明和に滞在中。到着した翌日から昼夜放牧を行っています。体にガレた感じもなく元気もあり、放牧初日はずっと走り回っていたほど。現在は落ち着いて大人しくしており、他馬と比べても積極的に動き回る感じにはありません。7月末から8月上旬を目処に休養させて、様子を見て調教を始めたい考え。1年ぶりとなる完全休養なので、この機会にしっかり英気を養って欲しいと思います。

* * *

今年のツアー時はクラッチはまだ鉾田だったけど、昨年はツアー時にちょうど明和にいたので会うことができたのを思い出します。それ以来の放牧ですね。昨年の11月の平場の復帰戦から今年6月の小豆島特別までの9戦、勝ち星こそなかったけど掲示板5回とタフに頑張ってくれていました。今はゆっくり休んでください。

2010/07/13

牝馬優先主義

私もラフィアンで細々と一口馬主を続けて早10年余り。その間に選馬に対する考え方ないしスタンスも変化していきました。その変化の一つとして最初の頃は年に1頭か2頭の出資の中で牡馬ばっかりに出資していたのですが、4年前に初めての牝馬マイネカノンを持ってからは毎年牝馬には必ず申し込むようになり(抽選で外れて結果的に牡馬だけのことはあった)、ついに今年は二頭とも牝馬と、明らかに牝馬優先のスタンスになりました。

一口馬主とはいえ愛馬を持つことの醍醐味はレースで活躍することの他に、やはり愛馬の血が継ってその仔達もまた走ってくれること。自分の愛馬を通じて点ではなく線で競馬のタイムラインを実感したいと言うのが一番の理由です。もちろん牡馬でも種牡馬になってくれれば牝馬以上にその血を拡げることができるのですが・・・、言うまでもなく非常に狭き門。少なくともラフィアンの貧乏会員が狙ってやることではありません。

という訳で、将来の繁殖入りを期待して牝馬の出資を優先するのですが、他の理由としては
・牡馬よりも安い
このご時世安いのは助かります。私がラフィアンの過去の馬をぱっと調べてみるとやっぱり牡馬の方が平均獲得賞金は高そうです。だからこその低価格なのですが。
・申し込み時に牡馬よりも人気になりにくい
しっかり調べたわけではないですが、たとえ抽選になっても牝馬で人気上位で高倍率の馬は割合として少ないと思います。

牡馬と比べたら遥かにハードルの低い牝馬のビッグレッドでの繁殖入りですが、最近は牧場の繁殖のレベルが一昔前と比べ随分と上がってきているので容易ではなくなってきているようです。3勝がビッグレッドでの繁殖入りの目安と聞いています。もちろん血統次第ではこれより下でもクリアできるのでしょうが。3勝というのは楽な数字ではありません。ラフィアンの一世代で達成できるのは平均3、4頭くらいでは?

2歳のショコラーデと、先日出資が決まったコスモキララの09とパツィエンザの09もこの観点を含めて選馬しました。特に今年の二頭は一口8万と10万で安馬ですが走れば値段は関係ありません!これまでの3勝以上しているマイネの馬で安い馬はいくらでもいます。(むしろ逆に高い馬はいない?) 夢は今のタカラカンナみたいに仔が毎年高値で募集されるようなポジションですね。(自分自身は出資できなくなりますが・・・ )マイネ○○の牝系は~というふうに言われてみたい。

2010/07/11

パツィエンザの09に申し込み

今日はラフィアンの2歳馬ロガールが2戦目で勝ち上がり、ギブソンが新馬勝ちでこの世代は早くも4勝目。それに大きく負ける馬がほとんどいないので勝ち上がりが続きそう。ここ2年とは明らかに勢いが違います。ウチの2歳もショコラーデだけでなくメガロスも早くデビューして勝ち上がってほしいものです。

さて、コスモフォーチュンの09は落選したので、第2候補として考えていたパツィエンザの09の書類を投函しました。現在わずか19口なので出資は確定的。ハナノメガミの09とどちらにしようか迷ってハナノメガミの方が確実性では明らかに上なのですが、コストと世界的良血の爆発に期待してパツィエンザの方にしました。当分は様子見してから申し込む手もあったのですが、もう心が傾いてしまったので行ってしまいました。

ショコラーデですが、もしかしたら出張馬房が混雑で確保できずにラベンダー賞に出られないケースもあるみたいですね。最悪ラベンダー賞は出られなくても函館2歳Sの方は大丈夫なのでしょうか?

当初は函館はさすがに遠くて現地観戦はしないつもりでしたが、函館2歳Sの方に遠征する計画を進めています。なにせ出資馬初の重賞挑戦。もしも勝ってくれたときに自宅でテレビ観戦だと非常に後悔しそうです。

2010/07/10

ロージズインメイ産駒の理想型?コスモキララの09

コスモキララの09(牝 父ロージズインメイ 母父タマモクロス)は、母は3勝もしているのに総額800万という最低価格、そしてパンフレットの写真や DVDもなかなか良さげなことからもツアー前からネットの各所で評判になっていました。ツアーでの実際の馬っぷりもとても良く展示時も多くの人が囲んでいました。当初は厩舎未定でしたがツアー後に母と同じ中村厩舎に決まりさらに人気は上昇、もちろん抽選に。私は本馬とコスモフォーチュンの09の2頭に申し込み。コスモーフォチュンは落選してしまいましたが、なんとか本馬には出資が決定。抽選は42/27≒1.56倍の倍率でした。

社長のツアーでの解説はまずは「父と母の良いところが出ている。父の子にしては柔軟で運動神経がよい、小柄な母の初仔にしては体格が大きく出た」とパンフレットとほぼ同じコメント。社長の評価の言葉でとても印象的だったのが「ロージズインメイ産駒は最初はこういう馬が出てくると思っていた」というもの。社長のロージズインメイ産駒の幻の理想型とも言い換えることができるでしょうか。そして「800万円なのに夢を見ることができる」と社長にしてはかなり褒められた部類に入る馬でした。リップサービスもあるかもしれませんがロージズ産駒の理想型(私の言い換えですが)と褒め言葉は、「全くロージズらしくない」という本馬とある意味反対の褒め言葉のダイイチシガーの09とどちらを優先するか決めるときに、やっぱりロージズ産駒だからロージズらしい良さの方がいいかなと本馬を選ぶ決め手になったかもしれません。

ツアーの集団展示で本馬を間近で見たときは相当カリカリして猛獣のようでした。危ないから触るのはやめた方がいいと言われました。タマモクロスとその産駒達もかなりどう猛な気性だったようですからこれは母系の血がでているのでしょう。社長を含む何人もの人が競走馬はこれくらいの気性の方が走ると言っていますが。でも↓の写真は割とかわいく撮れていますね。額の大きい星がチャームポイントです。



↓ は牧場のスタッフが募集馬ごとに書いてくれるメッセージボードの写真です。音符付きでとても可愛く描いてくれていました。歌詞として書かれていたのはもちろんこの仔だけでした。



一口8万円の最安値だからと言って手堅い一勝くらいを期待して本馬を選んだわけではありません。特別2勝を含む3勝した母を超えて、理想のロージズインメイ産駒と言えるくらいの活躍を期待していますよ。(今の時期だからこそいくらでも夢を語れますよね)

* * *

6月23日測定の馬体重 392㎏ 体高 152cm

【スタッフ情報】
担当者による私見であり、将来を保証するものではありません。ご参考程度にお楽しみください。
☆距離適性: 短〜中距離 向き
☆コース適性: 芝向き
☆デビュー時期: 早そう
☆スタッフから一言!: まだ脚に水を掛けられるのに抵抗があるようです。 初仔でも馬格は他馬に劣りません。どうも気分屋のレッテルを貼られているようです。

2010/07/08

コスモキララの09出資確定

2頭申し込んでいたコスモキララの09とコスモフォーチュンの09ですが、予定通り抽選となりましたが、なんとかコスモキララの方は抽選を突破することができました。コスモキララは42/27≒1.56倍、コスモフォーチュンは46/25=1.84倍の倍率でした。思ってたよりは低い倍率で済みました。

この2頭は自分としてはどちらも甲乙つけ難い評価でした。コスモフォーチュンの落選は残念ですが、コスモキララの方に当選できたのでそれなりに満足はしています。

お星様キラキラの七夕の日にコスモキララの09に出資が決まってちょうどよかったのかもしれません。

今年は少なくともあと1頭は出資を考えています。関西馬に一頭確保できたのでもう一頭は関東馬でもよしとします。今のところパツィエンザが有力ですが、ハナノメガミ、マイネデセール、ダイイチコパン、ベリーリズミックも気になります。

人が乗れないメガロス

(ラフィアン近況)
マイネルメガロスは、3日(土)の夜に栗東トレセンから、ビッグレッドファーム鉾田へ移動しました。とりあえず鞍傷が良化しないことには騎乗することがで きません。しばらく治療を行いながら、ウォーキングマシンによる運動だけで様子を見ていきます。

* * *

騎乗できないのではウォーキングマシンも仕方ないですね。私はウォーキングマシンが好きではありません。ウォーキングマシン内で馬を巡回させて運動させるわけですが、歩かないで停まると何と(微弱な)電流が流れて無理やり歩かせるそうです!あんなせまい所に閉じ込められて強制的に歩かせられるのは相当ストレスが溜まりそうです。しかし牧場はただでさえ人が足りないので一頭一頭引き運動をするわけにもいきません。ウォーキングマシンも仕方ないとは思っています。

さて、日曜日の福島1200mの新馬戦で同級生のマイネルスフィアがデビューしました。スフィアはメガロスと同じアドマイヤマックスの牡馬で同じ真歌組です。ツアーで聞いたところだと、二頭は同じくらいの能力でいつも一緒に併せて調教していたようです。スフィアの近況を見ていると緩いと指摘されるところまで同じです。というわけでスフィアの新馬戦は注目していたのですが結果は2番人気の8着。なかなかうまくいかないものです。しかしこのレースを勝ったのは同じマックス産駒でフロールジェナという牝馬。この日の2歳未勝利もマックス産駒のコスモマスタングが勝ってアドマイヤマックスは2勝しました。一体アドマイヤマックスは不調なのか好調なのか・・・、って言ったら好調になるのでしょうけど。

シェモード急遽、畠山厩舎へ転厩!

(ラフィアン近況)
マイネルシェモードは、3日(土)に美浦トレセンからビッグレッドファーム鉾田へ移動しました。日曜日だけウォーキングマシンによる運動を行って、月曜日から坂路でキャンター1300m2本の運動をしています。報告では後肢、特に左後肢の力が入らないということでしたが、以前のような緩さがあるにはあるものの、送り出したときと比べて悪化している感じにはありません。健康などに問題はないことから、美浦の畠山重則厩舎へ転厩して次の新潟開催デビューを目指すことになりました。早ければ9日(金)にも美浦トレセンへ再入厩する予定です。

* * *

シェモードはまだ一回もレースを走っていないのに色々とドラマのある馬です。このタイミングで転厩とは。畠山先生のところはマイネルの再生工場と言われているみたいなので、これでシェモードの悪い流れも変わってくれれば。それに萩原厩舎はロジユニヴァースでダービーを勝っているように悪い厩舎ではないのですが、ラフィアンとの相性はよくないのかもしれません。それに後脚の状態もそれほど悪くなかったの??1週間もしないで美浦へ再入厩となりました。今度こそデビューまで辿り着けますように。

2010/07/07

ショコラーデ、CVFに到着

(ラフィアン近況)
マイネショコラーデは、3日(土)にビッグレッドファーム鉾田から、コスモヴューファームに移動しました。熱発もなく無事に到着しており、さっそく日曜日から坂路でキャンター800m1本の運動をしています。あす水曜日には軽めの追い切りを行う予定。その状態を見て、24日(土)のラベンダー賞・芝1200mを目標にどのタイミングで函館競馬場へ入れるか検討することにしています。

* * *

他の愛馬達が順調さを欠くなかで、ショコラーデが問題なく来ていることは救われます。この子はなんとか無事に。牧場に戻ったと言っても放牧で一息入れるわけでなく、すぐの函館入りに備えなくてはならないから休む暇がないですね。

ラベンダー賞→函館2歳Sと現地観戦したいけど、やっぱり函館はなかなか遠い・・・。今のところ行けそうにありません。特に函館2歳Sは出資馬初の重賞挑戦となるので行きたいのはやまやまなのですが。

ところで、ショコラーデの愛称というか略し方ですが、ショコやショコタンは私も使いますしよく見かけます。最近ではツアーのときにショコラって呼ばれ方も複数聞きました。なんとなく新鮮でした。

2010/07/06

抽選への覚悟

土日を挟んで申し込みの締め切り前日の月曜日。毎年一気に伸びてくるのですが、今年の伸びも例年並かそれ以上のものでした。会員も辞める人が多いとか噂に流れ、ツアーもバスが一台減ったので申し込みも多少は減ることを計算してたのですが甘かったようです。私の注目の4頭だけ並べて見ると

_________   月 → 火 → 水 → 木 → 金 →  月 → 火(締切り)
コスモヴァレンチの09  75 → 83 →102 →141 →179 →295 →350? 1番人気
ダイイチシガーの09   30 → 34 → 44 → 58 → 74 →138 →180? 5番人気前後
コスモフォーチュンの09 21 → 23 → 29 → 32 → 42 → 90 →130? 10番人気前後
コスモキララの09     17 → 19 → 24 → 29 → 39 → 97 →130? 10番人気前後

このようになります。最後の火曜日は推定値です。私が抽選を嫌って諦めたダイイチシガーはもちろん、申し込んだコスモフォーチュンとコスモキララも倍率2倍かそれ以上の抽選になる見込みです。元から抽選は覚悟はしていたのですが、金曜の時点でそれほど伸びていなかったので少し楽観視していました。言うまでもなく私はポイントがないので満口になれば必ず抽選枠になります。

私はなるべく抽選になりそうな馬は避けるのですが、それでも過去3回の抽選で1回も当選したことがありません・・・。ちなみにその3頭はマイネルクルーガー、マイネルプリマス、マイネアロマです。私が抽選で外れた馬は活躍するジンクスは継続しています。

1頭外れた場合と両方とも外れた場合のそれぞれのケースに備え、次に申込む準備はしています。毎年抽選にならない馬の中でも必ずいい馬はいるものです。昨年のショコラーデも締切り時はたしか50口ちょっとでした。

でも、やっぱり最低でもどちらか一方は抽選通ってほしいな・・・。

2010/07/04

全くロージズらしくないダイイチシガーの09

今年の1次募集の締切りが迫ってきました。候補の3頭の申し込み状況は金曜日の時点で
ダイイチシガーの09    74
コスモフォーチュンの09  42
コスモキララの09      39
と、ロージズインメイ産駒の中でベスト3となり、ダイイチシガーの抽選は確実でコスモフォーチュンとコスモキララは抽選になるかならないかのボーダーって感じですね。経済的問題、3頭ともロージズではバラエティがない、抽選になる馬はできるだけ申し込みを避けたいなどの理由からこの3頭の中でコスモフォーチュンとコスモキララを申し込み、残念ながらダイイチシガーの申し込みは見送ることにしました・・・。

ダイイチシガーの09のツアーでの売り文句は全々ロージズインメイらしくない馬。社長曰く、ロージズ産駒に多く見られる硬さがなく非常に柔軟、かつ全体のバランスがとても良い。さらにロージズはサンデーよりもトニービンの方が相性が良いことも述べていましたね。現在の本馬の人気は実際に馬の出来が良いことと、華麗なる一族の後継の牡馬が1600万という安価ということもあるでしょう。上のユミドールやプロートスの約半額ですから。

IMG_0929.JPG


本馬が歩いているの実際に間近で見て、確かにとても柔らかい、バランスも良く見える好馬体!そして厩舎も現在愛馬が3頭お世話になっている吉田先生の所。迷いました・・・。

IMG_0932.JPG


結局、他の2頭の魅力が若干上回るという判断となりましたが、このギリギリでの選択が吉か凶か分かるのは1年以上先のこと・・・。

2010/07/03

メガロスも鉾田へ逆戻り…

(ラフィアン近況)
6/25(金)
マイネルメガロスは、栗東で調整中。坂路、ダート、調馬馬場で乗り込まれています。けさ25日(金)にゲート試験に合格しました。発馬はもう一頭の相手の出が遅かったために速く見えましたが、実際は水準程度といったところです。咳は投薬によって治まりました。来週から追い切りをかけていく予定です。師に「ちょっと緩い感じ」といわれていますが、父の産駒は往々にしてそういったところがあります。柔軟だから余計にそう感じてしまうのかもしれません。それでも動ける馬であり、完成度も高い方です。問題ないでしょう。
7/2(金)
マイネルメガロスは、栗東に滞在中。坂路を主体に乗り込まれていましたが、水曜日の追い切り前になって歩様が悪くなってしまいました。獣医に診てもらったところ背中にできた鞍傷が影響していると診断され、消炎剤などを使っての治療を行っています。その日の感じからは鞍傷に鞍が当たらないように工夫された馬具などを使えば進めていけるだろうとのことでしたが、翌日跨がったところさらに歩様が悪化してしまい、患部を気にするようになってしまいました。完治までに時間が掛かりそうなため、ビッグレッドファーム鉾田に移動して様子を見ることに。あす土曜日に出発する予定です。

* * *

シェモードと同時にメガロスまで・・・。メガロスはデビュー間近なだけに残念。メガロスはこれまでは怪我とは無縁で来ていてデビューに関しては安心しきっていたのですけど、こういう事が起こると無事に走ることの難しさを改めて痛感します。でもそれほど重い怪我ではないと思うので、早くまた栗東に戻ってきてほしい。

果たしてシェモードはデビューできるのか…

(ラフィアン近況)
6/25(金)
マイネルシェモードは、美浦で調整中。ダートコースとウッドコースを中心に乗り込まれています。ケアによって後肢の踏み込みに一定の回復が見られ、先週末にペースアップを再開しました。とはいえ、まだ軌道に乗り切れていません。福島開催中のデビューを目標にしていますが、現時点では流動的な状況です。萩原師は「先週に比べればずっと良いが、筋肉痛を起こす前と比べるといくらか物足りない。このまま厩舎において進めてみます」と話していました。
7/2(金)
マイネルシェモードは、美浦で調整中。ダートコースとウッドコースを中心に乗り込まれています。水曜日に半マイルから15−15指示での追い切りを行いましたが、普通キャンターと間違われたのか時計の計測がなされていなかったようです。萩原師は「後肢に力が入らない感じで、これ以上の負荷をかけるとまた痛めてしまいそうな感じがある。とはいえ、並行線のままで良化する気配がうかがえないのも事実。進めていって競馬に使える態勢を整えたいのはやまやまなのですが…」と話していました。これを受けて、再度ビッグレッドファーム鉾田で状態を確認することに。あす土曜日にも移動する予定にしています。

* * *

・・・。
もしかしてデビューすら危ういかもしれない・・・。これまでまだ強い調教ができていないのだから。鉾田へ行ったからといって体質が強くなるわけではないし、少し休んで回復して調教を始めてもまた同じことになる可能性が高い。困ったものだ。

2010/07/01

ツアー中のショコラーデ

(ラフィアン近況)
6/25
マイネショコラーデは、新馬戦を楽勝してトレセンへ。馬体と歩様のチェックが行われ、23日(水)にはビッグレッドファーム鉾田に移動しました。来週末あたりに明和へ移す予定です。今後のプランはラベンダー賞から函館2歳S。
6/30
マイネショコラーデは、ビッグレッドファーム鉾田で調整中。坂路を駆け上がっているときに軽く捻ったのか、馬房で寝違えたのかもしれません。一時的に右前肢の球節が腫れぼったくなりました。歩様はずっとスムーズです。今後への影響はなく、念のために行ったレントゲン検査でも異状なしの診断。近々、コスモヴューファームに向けて出発する予定。ラベンダー賞を目指しています。

* * *

鉾田へ行った他の会員さんからTwitterで聞いていた脚の違和感というのはこれのことですね。運動できるのだから多分大丈夫でしょう。次のレースまでなんとか無事にいってほしいです。

ショコラーデは最初の新馬戦を快勝したということで、ツアー中よく話題にあがりました。ショコラーデのツアー直前の勝利、そしてツアー初日のラクリマの新馬勝ちはツアーの空気を少なからず良くしてくれたと思います。今年の2歳はいける、だから募集馬もいける!、と。

ツアーで聞いた今後のショコラーデの予定ですが、ラベンダー賞と函館2歳Sを勝って、阪神JFへ。そして翌年は桜花賞→オークスのクラシック路線ということです。まだ1勝馬の身ながらここまで言ってもらえるのは嬉しいですが怖くもあります。でも夢は見れるときに見ておいたほうがいいですね。距離適正的にオークスでなくNHKマイルCかと思うのですが、ショコラーデはかかることがないから距離はもつと思っているみたいですね。この夢がなんとか実現してくれますように。

クラッチの弟が宝塚記念制覇

(ラフィアン近況)
6/25
マイネルクラッチは、阪神競馬場から帰厩し、馬体や四肢のチェックを行った上で、23日(水)の夜にビッグレッドファーム鉾田へ移動しました。疲れた様子がなく、元気もあるのは嬉しいこと。現在はウォーキングマシンによる運動で楽をさせていて、来週金曜日に北海道へ出発する予定。リフレッシュ放牧を行って立て直しを図ります。
6/30
マイネルクラッチは、ビッグレッドファーム鉾田で休養中。サンシャインパドック付きの馬房で管理しています。健康を保つためには運動が欠かせません。毎日、ウォーキングマシンを使用して長めに歩かせています。近々、北海道に向けて出発します。スタッフは「特に変わったところはないが、最近の成績から疲れはそれなりにたまっていそう。暑さに強いタイプでもないから、このタイミングで放牧に入るのはちょうど良いと思う」と話していました。

* * *
クラッチが連勝したのは夏の新潟だから暑い時に強い夏馬だと思っていたのですが・・・。
おそらくショコラーデと同じ馬運車で北海道に戻ることになるのでしょうね。

ところで、先日の宝塚記念はクラッチの弟のナカヤマフェスタが勝ってしまいました!ツアー中に観ていたのですがさすがにびっくりです。G3勝ちくらいまでなら、悔しいな、弟に負けるな!と言えたのですが、流石にG1では手に届かない所に行かれた気がします。クラッチは初仔だったのですがこの血統に目を付けてクラッチに出資した自分の目はよかったと、まぁ思うことにします。この後は凱旋門賞も予定しているとのことなので、ぜひ勝ってもらえればクラッチも凱旋門賞馬の兄として種牡馬に・・・これは無理かなぁ。