2012/12/30

速く強い馬を求めて

今年の競馬もディープインパクト産駒もすごいですが、それ以上にオルフェーヴルの凱旋門賞、ゴールドシップの有馬記念とステイゴールド産駒(ステマ配合)のインパクトが強かったです。

来年のステイゴールドの種付け料は800万に上がりますが既にBookfullの状態です。一口馬としても各クラブで価格は上がっても、ますます人気がでるでしょうね。

そんなステイゴールドですが、来年度も私はおそらく出資はないだろうと思います。理由は、募集価格はさらに上がるだろうということもありますが、ステイゴールド産駒は私のメインターゲットの芝短距離(ここでは1400m以下)がほとんど走らないからです。今年の成績は1400m以下はわずか2勝、1200mはマイネヴァイザーの未勝利1勝のみでした。

代わりに、なんといってもロードカナロアを出したキングカメハメハ、カレンチャンのクロフネ、あとはアドマイヤムーン、ダイワメジャーあたりに大いに魅力を感じます。

例えばカレンチャンの血統を見るとクロフネ×トニービンなので、中距離以上に適性がありそうな構成です。キングカメハメハもマイルや中距離の方が活躍馬が多いです。他にはサンカルロもシンボリクリスエス産駒で短距離血統に見えません。これらから思うのは、スプリンターでもチャンピオンクラスになるにはスピードだけでなく潜在的にマイル以上の距離をこなせるスタミナが不可欠ということ。勝ち星がスプリントに集中するサクラバクシンオーやマイネルラヴはアベレージは良くても、産駒数の割に突き抜けた馬が少ないのは、その裏返しとも言えます。

私が短距離血統を好む理由として、ポジティブなものとネガティブなもの両方があります。ポジティブなものとしては、単純に駆け引きなしの純粋なスピードの競馬に美しさを感じること。陸上の100m競走のように。短距離では先行でも追い込みでも駆け引きは(ほとんど)不要です。本来、馬は草を食べていて敵が近づいたら逃げることで進化してきた動物。スタートで行き脚がつかない馬は自然界では淘汰される存在でした。スタートから飛ばす競馬に、生物としての馬本来の原点があります。(逆に、折り合いや駆け引きが求められる中長距離は人馬一体の人工的な美があると言えますが)

ネガティブな理由としては、サンデーサイレンス系、社台Gばかりとなった中距離路線とは異なり、多彩な血統が活躍できること。決して社台Gばかりで占められていないこと。

一口馬主的にも、スピード馬は勝ち上がりしやすいこと。血統馬でもクラシック向きのものに比べたらお求めやすいことなどもあります。

スプリント路線は、クラシックはないですが、強ければ香港、ドバイ、ロイヤルアスコットと世界中へと夢は広がります。今年のロードカナロアはまさにその体現です。

私も中長距離が嫌いなわけではないので、お金があれば様々なタイプの馬に出資したいと思いますが、資金が限られている中では、自分なりのテーマや目標を持って選馬することは大事です。芝短距離馬と思って出資して、結果的にダートや長距離で活躍してもそれはそれでOKですが、検討のときは、マイル以下で強そうなスピードを求めていきます。今年はウインの方にも入会したわけですが、先日の特別募集馬はその点からも魅力的です。

来年も、速くて強い馬を求めて、一口ライフは続きます。

2012/12/28

ラフィアン・ウインの特別募集馬検討


ラフィアン 100口
コミッティドアクトレスの11 牡 父Dixie Union       2400万 美浦・国枝
タラスコンの11       牡 父Holy Roman Emperor 3400万 栗東・西園

最初は血統的にコミッティドアクトレスの11の方が面白そうかと思っていたけど、実際に画像を見てみると、価格の高いタラスコンの11の方が良さそうに感じた。2歳マル外のエテルネルと同厩舎、同価格、同生産国でタイプも似ている印象。


ウイン 400口
アーチストの11        牡 父ネオユニヴァース  1800万 栗東・梅田
クワイアーミストレスの11  牡 父Pivotal         2400万 栗東・西園
ユーワジョイナーの11    牡 父ハーツクライ     2300万 栗東・中村

全馬、関西所属予定なのは嬉しい。
まずは、募集発表前から気になっていた◯外のクワイアーミストレスの11。
父Pivotalは日本では走っている産駒は少なく有名ではないが、欧米で多くのG1馬を輩出し、ピークの07年の種付け料は85,000ポンド、当時のレートで約2000万円にもなる。本馬が種付けされた10年は下がっているがそれでも55,000ポンド、約800万円。相当評価の高い種牡馬なのである。

本馬の全姉は2000mのG1勝ちでカタログコメントにも「短距離馬とは思えません」とあるし、画像を見ても短距離馬っぽくはない。しかし、Pivotal産駒はなぜか牡馬だとスプリント、牝馬だと中長距離に活躍馬が多い。本馬も短距離馬になりそうな予感がする。

母が21歳時での出産という点が気になっていたが馬格は並以上にあるので、あまり心配はなさそう。同厩舎のラフィアンのタラスコンの11は価格的に難しくても、400口のこちらなら。

ラインナップ発表の段階ではクワイアーミストレスの11のみ考えていたが、馬体を見るとユーワジョイナーの11に興味を持ち始めた。ハーツクライらしからぬかなりゴツい馬体をしている。マイネルセレクト産駒みたい。同父でスプリンターのツルマルレオンみたいになるだろうか。カタログのコメントでは総帥推しということだった。周りで出資検討している人多そうだし、申し込みは伸びるかもしれない。

2012/12/21

マイネピュールの11 手術は対象外

マイネピュールの11は、真歌トレーニングパークに滞在中。坂路で乗り込まれています。ノドからの異音が気になり、内視鏡検査を行ったところ弁に軽い麻痺が見つかりましたが、弁自体はきちんと機能していることがわかっています。程度としても軽く、手術の対象外でした。調教は順調で以前よりもハミをしっかり取って駆けています。(12月17日現在の近況)

馬体重:483kg ( 2012.12.13 )

* * *

「程度としては軽く、手術の対象外」

動きに支障はないようだし、とりあえずはよかった…。しかし、喉の麻痺は悪化していくケースもあるので、これ以上は悪くならず、良くなりますように。

調教は良さそうなので、順調にいってくれれば楽しみです。ウインのアルディーミルの11と合わせて、ウチのロージズインメイ2騎には来年期待しています。

2012/12/20

2012年の一口成績

今年の中央競馬は、有馬記念の一週を残していますが、私の愛馬達は先週のヴォヤージの出走が今年最後となりましたので、一年の成績をまとめてみたいと思います。

4歳
メガロス    4戦0勝 最高5着    6月に引退

ショコラーデ 10戦0勝 最高4着3回  11月に3度目の骨折

3歳
アルナイル  8戦0勝 最高3着    8月から休養

パティ     1戦0勝 8着       1月に1戦して引退

ヴォヤージ  5戦1勝          勝利は盛岡の交流競走

2歳
イルソーレ  2戦1勝          新馬勝ちするも、2戦目故障で引退

ハッピー    未出走          骨折でデビュー遅れ


勝利はイルソーレとヴォヤージの2勝。ヴォヤージは地方のものなので、自分の中では0.5勝の感覚です。毎年の目標として、全馬が最低1勝をあげているのですが、一度も達成したことはありません。達成率1.5/7なので、遠く及びませんでした。

今年一番の出来事は、イルソーレの新馬勝ちと2戦目で故障し引退してしまったことです。まさに天国から地獄。しばし競馬の事を考える気になりませんでした。…また戻ってきましたが。

メガロス、パティが成績不振で引退。残念でした。

ショコラーデは頑張って10戦も走ってくれましたが勝利には届かず。そして骨折。デビュー前のハッピーといい、今年は怪我が多い年でもありました。ハッピーのデビューはなんとか間に合いますように。

アルナイルはコンスタントに好走してくれるので、来年の一勝に一番近いかもしれません。ショコラーデとヴォヤージも何とか2勝目を。

2012/12/17

ヴォヤージ 復帰戦は15着


7/30の盛岡の交流戦で初勝利をあげた後、休養していたヴォヤージの復帰戦。鳳来寺山特別、中共の芝マイルです。前走の盛岡の中央ではペースが全く違うために、中央のペースに付いていけるかが今回の一番の懸念点でした。

レースでは、まずスタートで大きく出遅れ、中断で大外をマクって進出するも、その分直線に入ったらお釣りはなくてズルズルと後退…。なんともチグハグでした。16頭中16人気で、結果は15着でした。正直、厳しい結果。着順は悪いけど勝ち馬から0.8秒差なのはまだ救いでしょうか。

* * *

中井騎手「せめて中団あたりでは流れに乗りたいと思ってレースへ向かったのですが、いきなり出遅れてしまいました。前扉が開いても反応せず、ワンテンポおいてからダッシュするようなスタートとなってしまって。稽古から跨らせてもらって、その感触からあまりじっとしていては持ち味が活かせないと思って途中からポジションを上げていったのですが、直線に入って甘くなってしまったです。今回は久々の影響があったのかもしれません。もっと全身を使えるような走りに変われば、もっと良い競馬ができそうな感じを受けました」

宮本調教師「今後も芝を使っていく予定です。入れ替えの都合もあり、水曜日あたりに鉾田へ出させてください。節の絡みもあるので何ともいえなところはありますが、2月以降の競馬を考えています」

* * *

復帰したばかりなので、また鉾田行きでしばらくは出走できず。近いうちに関東の厩舎に転厩の予感がします。

ちなみに、このレースはラフィアン4頭出し。ナタリス5着、イディール11着、アルティマ16着でした。

2012/12/11

ダンスエンドレスの11


ウイン2次募集のキングカメハメハ産駒の牝馬。母父ダンスインザダーク
サマーセールで740万(税抜)落札で、募集価格は2000万。

先日の親睦会で、ウイン募集馬の方も話題にあがり薦められていた1頭。手塚師もセリで見ていて気に入ったらしく、預からせてほしいと言ったとか。

土曜に同じ父、母父のショウリュウムーンが朝日チャレンジCを勝ち、その夜に本馬の話を聞いて、翌日には父キンカメのロードカナロアが香港スプリントを制覇した。なんともタイムリーなので気になり始めた。

サイトの近況からは、皮膚病、挫跖やらで調教は遅れていて、今のところ動きのほどは何とも分からない。もう少し様子見してみたい。ショウリュウムーンのようにマイル前後で活躍しそうな気がする。



2012/12/10

テイエムオーカンの11は大丈夫みたい


前に出資検討していると書いて、結局は理由がうやむやのままで保留状態となっていて、もし??と思われた方がいるかもしれませんので、ちゃんと書いておくことにします。

実はパーティの時に社長が「喉が鳴っていて悪い可能性もあるので、出資は待ったほうがいい」とハッキリ言っていたので、考えなおすこととなっていました。ですが、最近では「一時的なものだったようで、出資を薦めても大丈夫」となっているようです。現に近況情報では喉のことは出ていませんし。

懸念点はなくなったのですが、この中間にウインに出資したこともあり、本馬に改めて出資するかはまだ未定です。やはり一口20万は勇気がいりますからね。


ロードカナロアの香港スプリント勝ち


昨年にカレンチャンが差のない5着に入り、今年のスプリンターズSのワンツー組ならもしかしたら、と思っていたら、本当にロードカナロアが勝ってしまいました。しかも圧勝。

短距離好きの私には、この快挙は特に喜ばしいです。香港馬は短距離主流のオーストラリア産馬が多いからスプリントで強いわけですが、マル外でなく日本産馬で(しかも社台系でない)、また多くの香港馬のようにセン馬でなくても、このスプリントの頂上決戦とも言えるこのレースを勝てた意義は相当大きいと思いますね。

これでサクラバクシンオーやタイキシャトルを超えて、最強スプリンターと呼ばれてもおかしくない実績馬となりました。ロードカナロアはロードの一口馬なわけですが、私もロードカナロアのような馬に出資したいと素直に思います。来年の春はぜひドバイゴールデンシャヒーンに行ってほしいです。クラブ馬なのでロイヤルアスコットやブリーダーズカップまでは難しいかな…。

今の日本の種牡馬リーディングを争いを見ると、ディープインパクトは確かに物凄いですが、短距離やダートをこなすパワーの面ではキングカメハメハの方は上です。私としてキングカメハメハの方が好みなので、そのうちロードカナロアのような短距離向きのキングカメハメハ産駒がラフィアン・ウインでも募集されないかと期待します。

今回の勝利は確かに快挙で、ネットを見てるとそれなりの反応はあるのですが、例えばオルフェーヴルの凱旋門賞時と比べると、全然大したことのない盛り上がりです。残念なことですが日本では短距離の地位はまだまだ低いですね。今年のJRA賞最優秀4歳以上牡馬にロードカナロアがどれくらい入るか見ものです。

2012/12/09

ラフィアン大阪親睦会に参加

昨晩、梅田で行われたラフィアンの親睦会に参加してきました。年に一回はあるのですが、昨年は参加できなかったので二年ぶりの参加となりました。二人のスタッフの方と、ほぼ定員の20名の会員とその家族知り合いが参加されました。18時半から2時間の一次会と、その後に23時過ぎまで二次会が続き盛り上がりましたね。 ちょうどその日にマイネルディーンが昇級戦を連勝し、出資者の方が4人もいましたので祝勝会も兼ねました。

以前の親睦会でお会いした方、初対面でこのブログを見ている方と言ってくれる方もいました。お話してくれた方々どうもありがとうございました。

聞いたことをいくつか書いてみますと、
まずは愛馬のことで、
・マイネピュールの11の喉は現段階ではどの程度のものかわからない。冬で喉を痛めてるだけの場合もあるし。影響があるかはもっと速い時計を出す段階にならないと何とも言えない、と。何事もないことを祈りましょう…。
・ラフィアンの会だけど、ウインの方のアルディーミルの11について。高橋祥泰師は同厩舎で同父のコスモラピュラに似ていて、長いところで活躍しそうと言っているそうです。
・(出資馬でないけど)コスモオオゾラについて。金鯱賞の敗因はよくわからないが、まだ本調子ではないのだろう。次走は中山金杯の予定。やはり大知騎手はオオゾラをとても気に入っているらしい。(これは嬉しい)

最近話題となった一部の口取り廃止の件については、
・色々と意見をいただいたので再検討している。
・理由は純粋に小倉、函館の参加者が非常に少ないからで経費の問題ではない。
・他クラブへの委託は、必ずしもいつもできるとは限らない。
ような感じ。この会でも私含め何人もの会員さん達が廃止撤廃をお願いしてましたので期待しましょう。

ラフィアンでよく話題となる厩舎、騎手について、
・東西の偏りは、単にラフィアンの方針通り数使ってくれる厩舎が東に多いから。上位の人気厩舎は頭数が多いので出走機会の確保が難しい。鉾田は関係ない。
これはいつも聞いていることですね。

騎手についても、今までに何度も説明を聞きましたが、今回のお話は一番合理的に聞こえました。特に専属とも言える柴田大知騎手と丹内騎手についてですが。
・掲示板前後の着順争いの場合でも最後まで追って一つでも着順をあげるようにお願いできるのは上位騎手ではほとんどいない。
・大知騎手は今、美浦で会って話をするのが最も難しい騎手。なぜならいつも馬の調教をつけているから。すごい真面目。こんな騎手は他にいない。
・大知騎手や丹内騎手は調教だけでなくゲート練習にも乗ってくれる。調教助手よりも現役騎手の方がずっと上手い。とても貴重。また2人ともとても研究熱心で、馬の癖などもよく知ろうとする。
・丹内騎手は言われているほど下手ではない。上位人気に乗ることが少ない。
・全てのレースで丹内騎手の騎乗理由は全て説明することはできる。
・下級条件のレースは同じ週に同じような距離、条件のものがいくつかあるが、できるだけ相手関係の楽なところに出したい。しかし、登録の段階ではそれは分からないので、可能性のある全てのレースを睨んで騎手を抑えておきたい。上位騎手は普通は一つのレースしか抑えられず、最初から一つのレースに絞るしかない。ところが大知騎手や丹内騎手は数レース分を捨ててでも、ビッグレッドの都合に合わせてくれる。(なんと素晴らしい!)
・若手の時は数レース空けてくれても成績が上がってくると難しくなってくる。これは仕方のないこと。
・大知、丹内に続く若手騎手も考えている。
・クラシック前哨戦などで、そのレースに限れば良い騎手が空いている場合もあるが、後々乗り替わることが確定しているならば、最初から乗り続けられる騎手を選ぶ場合もある。

などなど。こう聞くと大知、丹内騎手のビッグレッドへの献身さは少し感動しましたね。


他にも色々お話してきましたが、それはまた追々と、

2012/12/07

マイネピュールの11 喉に異音…


マイネピュールの11は、真歌トレーニングパークに滞在中。坂路で乗り込まれています。併せ馬になると相手より前に出ようとすると負けじとがんばる性格です。呼吸に異音が混じりますが、他馬と同様、ゴールまできちんと走れています。(12月3日現在の近況)

* * *

この時期にもっとも恐れていることがきてしまった。「喉に異音」。

このコメントだけでは分からないですが、ヒューヒュー音の本格的なノド鳴りではなく、ゴロゴロ音の成長とともに収まる可能性のあるDDSPだとまだいいのですが。。

ウチの他の馬達の中では、一年前の同じ12月の近況でイルソーレが喉の異音をカミングアウトされました。軽度で手術をするほどではないものでしたが、常に心配が付きまといました。結果的には無事にデビューして新馬勝ちも果たし乗り越えてくれましたが。(骨折で2戦で引退となりましたが)

坂路での動き自体は良さそうなだけに、今の段階ではどの程度のものは分からないですが、イルソーレの時のように軽度であることを祈るばかりです。