お上の介入により、来年から補償制度がなくなることが波紋を呼んでいますね。これはラフィアンに限らず全ての一口クラブが関わることですが。
例えば出資馬が未勝利で引退してしまった場合、ラフィアンの場合は出資金額の6割から稼いだ賞金などを引いた金額が補償として出資者に戻って来ます。これは現金ではなく次回の出資時にお金の代わりに使えるものです。
この補償制度は出資馬が残念ながら活躍できなくて未勝利で終わったときなどには大変ありがたいものですが、逆に出資馬が勝ち上がった場合は、募集価格にはあらかじめ補償を支払うための金額も上乗せされているわけで、この場合は本来払わなくてよい分も払っているので損をしていると言えるわけです。
つまり、この補償制度がなくなる問題は、これまで補償を見越して上乗せしていた金額を、募集価格から引いてもらえれば基本的には解決すると考えています。
どれくらい割り引けば適当なのかと言うと、あくまで私の経験に基づく感覚ですが、25~30%くらいだと思います。
補償あり 補償なし
2000万 → 1500万
1600万 → 1200万
1200万 → 900万
800万 → 600万
牝馬は800万前後、牡馬は1200万前後が中心価格になる感じでしょうか。最安値はこれまでの800万から600万に。2000万を超えるとかなり高額になりますね。高額馬に関してはみんなこれまで以上に躊躇するでしょうから、2000万以上は以前のように200口にしてもよいと思います。
また、一番リスクが大きく感じるのが、デビュー前にケガ等で未出走引退してしまう場合です。現在は2歳の3月末までの引退は全額戻ってくることになっています。この分も上の募集価格に引き下げに含めてもいいですが、2歳3月末まではファンドのリザーブ期間にして4月からファンド開始にすることはできるでしょうか。
しかし、補償制度がなくなって本当に困るのは会員よりもクラブの方だと思います。募集価格は上記のように引き下げられたと前提ですが。これまで出資馬が勝てなくてもクラブは会員に補償を渡して次の募集馬に出資してもらうことができていました。会員の方も補償は馬以外に使えないので勿体無くてなかなか出資を止められないことも多かったと思います。補償がなくなると会員は、出資馬が未勝利で終わったり募集価格に見合わない活躍と判断したりすると、補償での繋ぎ止めがないので未練なくすぐに会員を辞めることができてしまいます。クラブにとってはこれまで以上に募集価格の適正な値付けと、募集馬の質が求められると思います。
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